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いざ武心流!!!

1回戦を無事浦島が勝利し、2回戦。


桃太郎と御堂こ太郎が対峙する。


御堂こ太郎「もう油断はしねぇぞ!!! 最初から全力でいってやる!!!」


桃太郎「お前も油断してくれれば有難かったんだけどなぁ」


御堂こ太郎の武器は金棒のような物だ。


石こ太郎と同じく、その一撃は凄まじく当たればタダでは済まない。


桃太郎は刀で上手く受け流し、御堂こ太郎の攻撃を捌いていく。


防戦一方の桃太郎。

対する御堂こ太郎も中々決め手が見つからず戦いは長引く。




桃太郎「よし。だいぶ上手く流せるようになったな。

ありがとよ! お前のおかげでだいぶ慣れたぜ!

んじゃあそろそろ決める。」


今まで捌く練習をしていた為、攻撃をしなかった桃太郎。

その言葉に御堂こ太郎はキレた。

今まで手加減していただと?

舐めやがって。

御堂こ太郎はその金棒を上段より桃太郎目掛けて振り下ろす。


御堂こ太郎「死ねぇッ!!!!!!!!!」


桃太郎「おいおい、ルールはどうしたよ? 最早殺す気満々じゃねぇか・・・・・・桃心流 其ノ参 武桃怪!!!」


下から刀を振り上げる桃太郎。

力に対して力で対抗する桃太郎。

しかし、相手の方が力も強く尚且つ上段からの振り下ろしである。

桃太郎の圧倒的不利な状況に御堂こ太郎は勝ったと確信する。


2人の武器が鍔迫り合う。

なんと御堂こ太郎の金棒は受け止められたのだ。

それどころかどんどん押し込まれている。


御堂こ太郎「うそだ! 有り得ねぇ! なんなんだその力は!!!」


桃太郎「うおぉっ!!! はあッ!!!!!!」


金棒毎、御堂こ太郎を吹き飛ばす桃太郎。

御堂こ太郎は岩にぶつかりそのまま気絶する。


一休「勝負あり! 勝者桃太郎!」


難なく桃太郎も勝負を決めた。

浦島とハイタッチし合う桃太郎。

更に夜叉姫が飛びついてきた。


夜叉姫「さすがは私の旦那様♪ でも、勝負で練習するなんてさすがね!」


一寸法師「でも、わざわざアイツと練習しなくても浦島や金太郎と練習すれば良かったのではないか?」


一寸法師の言葉に固まる桃太郎。

全くその通りであった。

何も危ない橋を渡らなくても目の前に、練習相手は居たのだ。


桃太郎「何を言っている! この緊張感が大事なんだぞ!

練習ては身につかない事も勝負の世界では身につくことが多々あるのだ!!!」


苦し紛れの桃太郎の言い訳。

しかし、一寸法師はおぉ!っと感動している。





2人の仲間がやられてイライラしている力太郎。


力太郎「不甲斐ないヤツらめ・・・・・・俺様がアイツらをまとめて殺れば俺様達の勝ちだ」


物騒なことを言い放つ力太郎。

たしかに、他のふたりに比べると強さは歴然である。


桃太郎や浦島も感じ取っていた。

前のふたりは前哨戦。

この男こそがあの大猿を倒した男であると。


桃太郎「おい金太郎。負けんなよ」


浦島「大丈夫だよ。ねぇ金太郎」


金太郎は先程からずっと静かであった。

胡座をかいて座っていたがようやくその重い腰を上げ

立ち上がる。


金太郎「おい一寸。桃太郎の肩に乗ってろ。戦いの邪魔だ」


一寸法師「お、おう!」


金太郎の肩に乗っていた一寸法師は桃太郎に飛び乗る。

そして、金太郎は力太郎の目の前へと進む。




2人は間近で対峙している。


力太郎「お前はこの3人で一番強そうだな? 俺様の相手に

相応しいぜ! ちょっとは生き延びてくれよな!」


挑発する力太郎。

しかし、金太郎は無表情であり、寡黙であった。




緊張感漂わせる空気。

辺りは静かになり、一休が開始の合図をだす。


まずは小手調べとばかりに力太郎が金太郎の腹目掛けて

パンチをいれる。

その衝撃は凄まじく、辺りに衝撃波が発生する。


そんな光景を見ていた夜叉姫や一寸法師は心配する。


夜叉姫「ちょっと!!! なんで金太郎はガードしないのよ!!!」


一寸法師「も、モロに喰らってもうた!!! 金太郎ぉ!!!」




金太郎は微動だにしない。

全く動かないのだ。


心配する夜叉姫。

だが、桃太郎や浦島は平然と見守っている。


そんな2人に対して心配じゃないのかと問いかける。


桃太郎「いやいや。心配する必要ないだろ。だってアイツ動かなかったんだぜ?」


その言葉に疑問を浮かべる夜叉姫と一寸法師。


浦島「つまり、あのパンチを喰らって微動だにしなかったんだよ? 普通は吹き飛ぶか砕けるでしょ? なのに、あの場を一歩も動くこと無く金太郎は受け止めたんだよ。」


夜叉姫・一寸法師「あっ!!!」


ようやく理解した2人。

そして、誰よりも力太郎が驚いている。


力太郎(な、何者だよコイツ?! 俺様のパンチを喰らって

微動だにしやがらねぇ。それどころか俺様の腕が折れそうだ・・・・・・まるで鉄塊か?!!! まずいッ)


金太郎「やっぱりな・・・・・・お前じゃ役不足だ。だが、俺様があった中では強い方だと思うぜ? 本物の力を見せてやる。

武心流 其ノ弐 剛猛破!!!」


腕を二本使い同時に殴る金太郎。

金太郎のとてつもない威力に、力太郎は血を吐き吹き飛ぶ。

岩にぶつかりようやく止まると、そのまま崩れ落ち失神した。

その頑丈な体のおかげでなんとか死なずに済んだ。


一休「勝負あり! 勝者金太郎! これで、3戦3勝ですね」


結果は全勝。

圧倒的な桃太郎達。


力太郎一行は全員気絶していた。

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