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いざ3番勝負!!!

突如始まる3番勝負。


相手は石こ太郎→御堂こ太郎→力太郎の順に。

桃太郎達は浦島→桃太郎→金太郎の順に出る事にした。


先程からヤケに静かな金太郎。




まずは浦島と石こ太郎が前に出る。


石こ太郎「んだぁ?! オラの相手はこの痩せっぽちのゴボウみたいな女男かぁ? 外れくじ引いちまったなぁ」


浦島の外見を見てガッカリする石こ太郎。

確かに客観的に見るとその体格の差は歴然である。


石こ太郎が殴れば浦島など、一撃でダウンしてしまいそうだ。

当の浦島は何やら微笑んでいる。


浦島「いやぁー、本当に君達はデカイね。どうぞお手柔らかに頼むよ。僕は痛いのが嫌いだから」


なんともやる気のない浦島の発言に段々と怒りを覚える

力太郎達。


力太郎「おい石こ太郎!!! 構う事はねぇ!!! 一瞬でケリつけちまえ!!!」


御堂こ太郎「そうだ!!! そんな捨て試合みたいなもんさっさと終わらせちまえ!!!」


ガヤたちにも散々な言われようの浦島。

しかし、何も気にしていないとでもいう様な態度の浦島。


これには浦島の仲間達も腹をたてている。


夜叉姫「浦島!!! アンタ酷い言われようよ!!! ガツンと言ってやりなさい!!!」


一寸法師「そうだそうだ!!! 舐められて終わるでないぞ!!!」


そんな2人に大丈夫だと宥める桃太郎。


桃太郎「大丈夫だって。浦島はなんていったって俺と同じくらい強いんだからよ! なっ金太郎?」


先程から静かな金太郎に問いかける桃太郎。

しかし、金太郎はフンっの一言。

どうやら金太郎も何も心配していない様子。




審判は一休がすることになった。

殺すのは無し。それ以外なら何でもありの戦い。

例え腕を斬られようが足を斬られようが生きていれば問題なし。


刀を武器にする浦島に対し、石こ太郎はその名に相応しい、

石のハンマーの様な武器を手にしている。




一休「それでは始めッ!!!」


一休が掛け声と共に石こ太郎が巨大な石のハンマーを浦島目掛けて振り下ろす。


「どごおんッ!!!」


地面は割れ地が揺れる。

強烈な一撃である。

しかし、浦島はその身軽さで後方に躱していた。


浦島「こんなの食らったらペチャンコになっちゃうね。殺すのはなしでしょ?」


確かに今の一撃は殺す勢いである。


石こ太郎「オラは殺す気なんかない。だども、これで死んだなら弱いお前が悪い」


あまりにも馬鹿げてる言い訳をする石こ太郎。

力太郎達もニヤついている。


最初から桃太郎達を殺す気でいたのだ。




浦島「なるほどね」


その後も石こ太郎の攻撃を躱し続ける浦島。

避けてばかりいる浦島に業を煮やす石こ太郎。


石こ太郎「いつまでもチマチマと逃げるんじゃないどッ!!!

おめェも攻撃してみんさいッ!!! ゴボウ野郎ッ!!!」


挑発する石こ太郎。

そして、浦島はその挑発に乗ったのか真っ直ぐ石こ太郎目掛けて走り出した。


それを見てニヤつく石こ太郎


石こ太郎「掛かったど!!! 食らえッ!!!」


真っ直ぐ走ってくる浦島目掛けてハンマーを振り下ろす

石こ太郎。

今度こそ当たった?石こ太郎は確かな手応えを感じる。

辺りは砂煙が舞う。


そして、砂煙が晴れると石こ太郎の目の前には驚くべき光景があった。


浦島「君はどうやら力だけの男の様だね。それに、あれだけ振り回せば剛腕の君といえど疲れは溜まるでしょう?

最初に比べるとスピードが落ちてたよ?」


石こ太郎の振り下ろしたハンマーの上に立つ浦島の姿が。

そして、浦島は一瞬で石こ太郎の後方へと飛び首目掛けて刀を振るう。


浦島「海心流 其ノ参 海閃門!!!」


浦島の強力な一撃に気を失う石こ太郎。


一休「勝負あり! 勝者浦島!」


あまりの一瞬の出来事に言葉を失う力太郎達。


御堂こ太郎「おいおい、嘘だろ・・・・・・あんな痩せ男に殺られちまったのか?・・・・・・」


浦島は刀を鞘に収めると笑顔で力太郎達に話す。


浦島「安心して。峰打ちだよ。僕に殺す気なんてないからさ。ふぅー疲れた。後は頼んだよ2人とも」


浦島はそう言って岩の上に腰掛ける。




夜叉姫「怪我しないでね桃太郎!」


桃太郎「あぁ、リーダーとしてもう一本とってくるぜ!

最高のバトンを渡してやるからな金太郎」


金太郎はまたしてもフンっの一言。




桃太郎 対 御堂こ太郎 の勝負が始まるのであった。

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