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いざ力太郎!!!

桃太郎達6人は一寸法師の追跡能力頼りに歩を進める。

一寸法師の鼻は常人とは比べ物にならない程優れているようだ。

何でも道を通ったものなら何ヶ月前の足跡でも鼻で追跡できるとの事。

そして、一寸法師は彦星と織の匂いを覚えてる。

今までとは格段に探しやすくなった。




一寸法師の追跡を頼りに歩いていると街へと辿り着いた。

桃太郎達は分かれて情報収集に取り組む。


今は一刻を争う。

その為、別々に分かれた。


ある程度聞き回ったが、皆これといって情報は手に入らなかった。

この街には彦星達は長居せず、素通りしたのかもしれない。


しかし、一休が彦星達とは関係ないが、この街で起きた

何やら事件の話を持ってきた。


一休「何でもつい先日に、大猿の化け物が出たそうです。

そして、その大猿を退治する為にこの街一番の力持ちの男が討伐に向かったそうです。この街一番の有名な者なら、もしかしたら彦星殿の情報を持っているかもしれません。

行ってみる価値はあると思いますがどうでしょうか?」


その一休の言葉に誰よりも食い付いた男がいた。


金太郎「ほう?一番の怪力だと? そいつぁ力試ししてみてぇな!」


金太郎である。

力に関しては誰よりも強い自信があった。

そして、まだ見ぬ力自慢に挑みたいという野心もあった。


桃太郎「まぁ、情報が0じゃない限り行ってみる価値はあるな。ソイツなら何か知ってる可能性もある。行くか!」


一休「場所は既に聞いております。その者が負ける可能性もあります。急いで向かいましょう。」


一休の案内の元。そして一寸法師の追跡で大猿の臭いを辿って行く。




山へ入ると、辺りの木々はへし折られていた。

どうやらこの山に大猿が居るようだ。





桃太郎達が山道を登っていると突如轟音が鳴り響く。




『どごおおおんッ!!!!!!!!!』




山が揺れ、轟音が鳴り響く。

皆の顔付きが変わった。


夜叉姫「ねぇ!桃太郎! これって、」


桃太郎「あぁ、恐らくもうやり合ってるな・・・」


浦島「早く向かった方がいいんじゃない金太郎?」


金太郎「いや、ここで殺られる様なやつならその程度だったって事だろ。それに、この地鳴りは恐らく大猿の奴を投げ飛ばした気がするなぁ」


一休「多分そうでしょう。人間を投げ飛ばした位てこの地鳴りはありえません。余程大きなモノを投げ飛ばしたのでしょう」


一寸法師「つまり、大猿が投げ飛ばされたのか?! でも5mは超えてると言っておったぞ?!」


金太郎「最高じゃねぇか! 悪いが今回は俺がやらせてもらうぜ?」


桃太郎「おいおい、大猿ならともかく、ソイツとやり合う必要はないたろう?」


浦島「わからないよ?もしかしたら、その男も金太郎と同じく力試ししたい相手なのかも。なんたって大猿退治に行くような男だからね」


一休「とにかく、もう少しで着くはずです。先を行きましょう。」




桃太郎達は少し話し合った後に、その音の発する場所へと歩を進める。


少し登ると皆は驚愕する光景を目の当たりにする。

どデカい猿が倒れているのだ。

それも5mの騒ぎではない。

10mはあろうその猿が地面に伏していたのだ。




夜叉姫「・・・・・・でかっ」

一寸法師「俺の何倍だ?!」

桃太郎「何万倍はありそうだな・・・・・・」

浦島「僕でも倒すのは厳しいかもしれないなぁ」

一休「ここまででかいとは・・・・・・しかし、倒した男が見当たりませんね・・・」




「おいッ!!!!!!!!! てめぇら何者だ?!!! 俺の獲物を横取りに来たんじゃねぇだろうなぁ?!!!」





突如現れた男。

どうやらこの男がこの大猿を倒した男で間違いないようだ。

身長は金太郎と同じくらいか、少し大きい。

何より、腕や足が大木の様に太い。

金太郎と同じくらいデカい人間など初めて見た。




力太郎「俺様の名前は力太郎!!! おめぇらは何者だ?!」


桃太郎「俺達は大猿退治の手助けに来た桃太郎というものだ! どうやらその必要はなかったみたいだがな。少し聞きたいことがあるんだがいいか?」


代表として桃太郎が力太郎というものと話す。

桃太郎はきっとコイツも日本昔ばなしに出てくるものだろうと予想する。

しかし、桃太郎はこの男の話を聞いたことがない。

とにかく、今は両親の情報が欲しい。

だが力太郎はニヤッと笑った。


力太郎「あぁん? 聞きたいことがあるだァ? 実はなァ、

この大猿野郎がとんだ拍子抜け野郎でな! 俺様はまだ暴れ足りねぇんだ!!! ここはいっちょ俺様()と戦ってくれよ?

勝ったら聞きたいことでも何でも聞いてやるよ!」


桃太郎「俺様達?! 仲間がいるのか?!」


桃太郎が力太郎に尋ねると後ろから2人の巨漢が出てきた。

力太郎に勝るとも劣らない体付きのお男達。

3人揃うと凄い迫力である。

まるで金太郎が3人いるかの様な光景である。




御堂こ太郎「俺の名前ら御堂こ太郎!!! 力太郎さんの一番弟子!」


石こ太郎「オラの名前は石こ太郎! 力太郎さんの二番弟子!」


力太郎「俺達3人と3番勝負しやがれ!!!」


力太郎の急な発案により桃太郎達 対 金太郎の3番勝負が始まるのであった。

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