表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/81

いざ一休!!!

桃太郎一行は寺へ向かうとすれ違う住人が話しかけてきた。


街人「お侍さん方? もしかしてこの先の寺へ向かうんですか?」


桃太郎「あぁ、そのつもりだ」


街人「それなら無駄足でさ。寺に行くには橋を渡らにゃ行けません。ですがその橋を渡ることは出来ないんでさ。」




街人にそう言われるも、桃太郎は一休に会って両親の情報を聞かなければならない。


お礼だけ言ってその場を後にする。




浦島「ねぇ桃太郎。あの人の言ってる事はどういう意味なんだろうね?橋があるなら渡れるでしょ?」


桃太郎「んー、よくわからんが行けばわかるだろう」


金太郎「敵が待ち構えてるなら俺に任せろッ!!!」




桃太郎一行は橋の手前まで来ると、そこには立札が立っていた。


何やら文字が書いており、夜叉姫は読む事にした。


夜叉姫「なになに、『このはしわたるべからず』・・・・・・えっ?渡るなって事?」


浦島「他に向こうへ行く方法もなさそうだね」


金太郎「この立札をぶっ壊して渡ればいいんじゃねぇのか?!」


脳筋野郎の案は放っておいて、桃太郎は思い出した。

何故、わざわざ平仮名で書かれているのか。

桃太郎はニヤついた。

この橋渡るべからずではなく、このはしわたるべからず

つまり、真ん中を歩いて行けばいい。




桃太郎「フッフッフッ。君達にはこの橋を渡る方法が分からないようだね。この天才桃太郎が答えを教えてしんぜよう!!!!!!!!!・・・・・・ってあれ?!」




後ろに居ると思った3人が何故か見当たらない。

すると何故か前の方から


夜叉姫「おーい!桃太郎! 早くおいでよー!」


何故か浦島を筆頭に3人は一列となり、橋の真ん中を歩いていたのだ。


桃太郎「何故だッ?!!!!!!」


何故3人はわかってしまったのか?

桃太郎元い幸太郎は、一休の話を聞いて、「その手があったか」と感心していたのだ。つまり、同じ立場にいたら分からず引き返していたはず。


今回は答えを知っていたが故の余裕だった。

だから、皆に答えを教えて自分の株を上げる予定だった。

それなのに・・・・・・



夜叉姫「浦島が気付いたのよ!」


浦島「なんでわざわざ平仮名で書いてあるのかなって思って、読んだらただのトンチだったよ!」


金太郎「よくわかんねぇが壊して渡ればよかったんじゃなぇか?」




桃太郎はその場に膝を着き両腕を着きガックリしている。


桃太郎「くそっ・・・・・・なんで浦島は頭がいいんだよ・・・・・・ここは俺が活躍する場だろうが・・・・・・」


よく分からないがブツブツ不貞腐れてる桃太郎を呼び、

階段を登るとそこには立派な鳥居があり、高い寺があった。





桃太郎「ほう?立派な寺だなぁ」


夜叉姫「ねぇ桃太郎! 安産祈願の御守りがあるよ!!!」


桃太郎「ブフゥッ!!!!!!!!!」


思わず吹き出してしまう桃太郎。

何故みんながいる中でそんな事を言うのか。

桃太郎は1人で慌てふためく。




金太郎「なぁに慌ててんだよ! お前もいい歳だろ? 別に赤ん坊が出来ちまったっていいじゃねぇか!」


脳筋男の金太郎なんかに諭される桃太郎。


桃太郎「まさか金太郎なんかに言われるなんて・・・・・・ってかそう言うお前だっていい歳だろうが!」


金太郎「んあ?俺ァまだ18だからそんなのいいんだよ!!! 今は自分のやりたい事をやるんだ!!!」


桃太郎「なっ?!!!」


桃太郎は今世紀最大の衝撃を受けた。

あまりにも貫禄のある見た目。

そして髭面の顔面。オッサンみたいな口調。


オッサンのパーツは全て揃っていた。

だから、勝手に30過ぎだろうと思っていたのだ。


それなのに桃太郎や浦島、そして夜叉姫と同い年。


こんな貫禄ありありのオッサンが18歳。

桃太郎はあまりの衝撃で放心状態となっていた。




夜叉姫「えぇー?! そんな髭面なのに私達と同い年なの?! 有り得ないでしょ!!!」


夜叉姫は大爆笑していた。


浦島もさすがに同い年とは思っていなかったようで笑っている。


金太郎「て、てめぇら!!! 笑いすぎだろッ!!! 俺ァ体の成長が早ぇんだよッ!!!」


3人がわちゃわちゃしてる間も桃太郎は放心状態になっていた。




「ようこそ酬恩庵寺しゅうおんわんじへ!!!」


振り返るとそこには坊主頭のお坊さんが立っていた。


桃太郎「まさか、お前が『一休』か?!!!」


一休「どの一休かは知りませんが僕は一休と申します」




とうとう会えた。

両親の情報を持っているであろう人物に。

「面白いな、続きが読みたいなと思ったらブックマーク、高評価をお願いします。そして誤字脱字や意見などあったら是非コメントしてください。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ