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いざ身も心も!!!

「桃太郎ー」「おーい」「起きてー」




重い瞼を開けるとそこにはまだ、濡れた髪のままの夜叉の姿があった。

そして寝ている桃太郎の上に跨るように顔を覗かせている。


薄い生地の白い浴衣をきた夜叉の姿。

風呂で暖まり火照った身体。

元々綺麗だと思っていた夜叉姫は、薄暗い効果もあってか綺麗さが倍増していた。




不味いッ!!!




桃太郎の桃太郎が元気いっぱいになりそうだった。

冷静になれ桃太郎。目を瞑り頭の中で桃太郎はおばあちゃんの顔を思い出す。




夜叉「ねぇ桃太郎ー寝たの?」


せっかく落ち着いてきたのに腰を動かし、桃太郎を揺する。




桃太郎「あっ・・・・・・」


夜叉姫「ん?・・・・・・なんか・・・・・・硬い・・・・・・ものが?」




終わった・・・・・・バレてしまった。

ヤケクソになった桃太郎はその場を急に起き上がり、

弾みで夜叉姫を押し倒してしまった。




倒された衝撃で浴衣ははだけ、胸元が露わとなる。


桃太郎は既に頭が真っ白だった。夜叉姫の顔を見ることが出来ず目も瞑っていた。


早く謝らなければ! そう思い目を開け謝る桃太郎。


桃太郎「ご、ごめん!!! こんなつもりはなかった!!!」




「んっ・・・・・・」




夜叉姫の口から色っぽい声が漏れた。


桃太郎が困惑していると、夜叉姫は顔を赤らめながら


夜叉姫「も、桃太郎・・・・・・ひ、ひざが・・・・・・あっ・・・・・・んっ」


桃太郎は下を見ると自分の膝が夜叉姫の大事な場所に

クリーンヒットしていることに気付いた。




桃太郎「ご、ごめんッ!!!!!!!!!」


勢いよく膝を伸ばすと今度はその勢いで倒れ、夜叉姫に覆いかぶさってしまった。


そして唇には暖かい感触が。




自分の唇が夜叉姫の唇と重なってしまったのだ。


2人とも目を見開いて驚いたが、夜叉姫はそっと目を閉じた。

桃太郎もその様子を見て目を閉じ、この瞬間を味わった。

そして、2人は互いに愛し合う。





汗をかきヘトヘトになる2人。


桃太郎「や、夜叉・・・・・・その、ごめんな。こんな形で・・・・・・」


こんなはずでは無かった。桃太郎はそう思うと心が痛く俯いていた。


する夜叉姫に桃太郎と呼ばれ、上をむくと目の前には夜叉姫の顔がありキスをされた。




唇が離れると夜叉姫は桃太郎の頬を両手で触れ


夜叉姫「謝らないで桃太郎。私は嬉しかったよ?ようやく身も心も桃太郎のものになれて。これからもずっと

一緒にいようね桃太郎」


夜叉姫は喜んでくれていた。

てっきり、嫌な気持ちにさせてしまったかと思ったが

そんなことを気にしているのは自分だけだった。


そのまま夜叉姫は桃太郎の胸に体を預け、桃太郎も夜叉姫を優しく抱きしめる。




桃太郎「ありがとう夜叉。俺はずっと夜叉だけを愛するよ。ずっと一緒に居ような。」


桃太郎の返事に夜叉姫は笑顔で返す。


そしてまたキスをして、第2回戦が始まってしまった。





翌朝


桃太郎「ふあーーーっ」


大きなあくびをしていると後ろから浦島がニコニコしながら寄ってきた。


浦島「おはよう桃太郎! なんだか寝不足みたいだね?

それは昨日の夜の事が関係しているのかい?」


揶揄う様に話してくる浦島。

必死に弁明するがずっとニヤついてる浦島。




浦島「桃太郎、君の隣の部屋は僕達だったんだよ?

あれだけ激しければ聞こえてくるさ!フフフッ」




最悪だ・・・・・・昨日の事がバレていた。

恥ずかしすぎて穴に入りたい。

恥ずかしさのあまり、桃太郎は顔を真っ赤にしている。


浦島「大丈夫大丈夫! 金太郎は大イビキかいて寝てたし、そんなに聞こえなかったよ!」


桃太郎「そ、そんなにって事は、多少は聞こえてたんじゃねーか!!!」


浦島はフォローのつもりだったんだろうが、余計に

桃太郎は恥ずかしくなってしまった。




そこへ夜叉姫も飛び込んできた。


夜叉姫「2人でコソコソどうしたの?」


当の本人がやってきて更に顔を赤らめる桃太郎。

それを見て浦島は意地の悪い笑いをしていた。


浦島「なんでもないよ! さっ!今日は寺へ行くんでしょ? 早く行こうよ!」




桃太郎「誰のせいだよ全く・・・・・・はぁ。」


小声で呟く桃太郎。

不意に夜叉姫を見てしまう。


桃太郎(本当にこんな綺麗な人が俺の奥さんなんだよな・・・・・・そしてこんな綺麗な人と昨晩俺は・・・・・・)


思い出して勝手に恥ずかしくなる桃太郎。




しかし、金太郎が目に入るとその思いは一気に覚めた。


桃太郎「て、てめぇ金太郎!!! そのブツを隠せブツを!!!」


寝起きだったからか、金太郎の金太郎が「こんにちは」していた。


おかげで桃太郎の緩みきった心は持ち直すことができた。


こうきてようやく桃太郎一行は寺へ、一休の元へ向かうのだった。

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