いざ巨体熊討伐!!!
桃太郎「彦星は俺の親父だ」
金太郎「マジかよッ?!!!!!! 道理でお前もこんなに強い訳だ!!! ちなみに金太郎って略したのもお前の親父だぜ!
まさに親子だな!!! ガッハッハッ!!!」
桃太郎「親父にはいつ会ったんだ?!!!!」
金太郎「んあ? 確か10年くらい前だったな。鮮明に覚えてるぜ。何せ初めての敗北を味わったからな!!! いつかお前の親父に再戦するのが俺の目的だ! その為に今探し回ってるんだがここら辺には居ねぇようだな」
桃太郎「10.年前か・・・・・・他に情報は無いか?!」
10年も前ならとっくに2人は離れている。
僅かな望みを賭けて金太郎に情報を聞く。
金太郎「んー、物凄く綺麗な人と2人で旅してるって言ってたな。確か織って名前だ! なんでも2人にはやらなきゃいけない事があるって言ってたな!その目的は教えてくれなかったけどな!ただ人を探しているって言ってた気がするな!」
金太郎のおかげで一つだけわかった。
両親はある人物を探す為に、旅に出たのだ。
桃太郎は焦らずゆっくり情報を集めることにした。
桃太郎「ありがとな金太郎! おかげで一つ知る事ができた!」
金太郎「良いってことよ! 強ぇ奴は好きだぜ!!! 」
夜叉姫「それじゃあこのまま3人で大熊も探しに行こうよ!」
浦島「うーん。その必要は無さそうだよ。2人とも」
桃太郎「あぁ。」金太郎「分かってる」
夜叉姫の後ろの木が倒される。
後ろには5mはあろう巨大な熊が立っていた。
金太郎もだいぶデカいがその2倍以上はある。
巨大な熊は死んでいる母熊の元へ近寄る。
しかし、母熊の前で小熊が巨大な熊の前に立ち吠えていた。
母親を食べさせないと怒っているのだろう。
勇敢な小熊であった。
しかし、逆に大熊を怒らせてしまったのか大熊は吠え
手を振りかぶり小熊目掛けて振り被る。
桃太郎と浦島が助けに行こうとするも、金太郎がその腕を止めに入っていた。
金太郎「へへっ、お前ちっこいのに勇敢じゃねぇか!
勝てもしない相手に挑むのは無謀だって言われているが俺ァそうは思わねぇ。やってみなきゃわからねぇ。
これも俺を奮い立たせたお前の力だ。桃太郎ぉ、
こいつァ俺に殺らせろ」
桃太郎「ふっ、頼んだぞ」
金太郎「実は俺は鉞よりも素手が得意でねぇ、まずは力比べといこうじゃねぇかッ!!!」
金太郎と大熊は互いに腕を掴み押しあった。
純粋な力勝負だ。
あの巨大熊に力で挑む金太郎はネジが1、2本抜けている。
金太郎「んあぁ?こんなもんか? てめぇじゃ役不足だぜッ!!!」
金太郎は熊の腕を掴んだまま前方にジャンプし、巨体熊を押し倒す。
そしてそのまま空高く飛ぶと拳を構えた。
金太郎「行くぜ熊公、武心流 其ノ壱 破砕ッ!!!」
熊の顔面目掛けて殴ると破裂して吹き飛んだ。
そしてそこに立つのは熊の返り血を浴びた、悪魔のような金太郎。
金太郎「はぁ、こんなもんか・・・・・・桃太郎、村に戻ろうぜ!!! 血が臭ぇ」
桃太郎「だな。しかし、恐ろしい技だな。」
浦島「武心流をを使える者なんて初めて見たよ」
4人は帰ろとすると小熊が寄ってきた。
金太郎「んあ? 俺達に付いてくるってのか? どうするよ桃太郎」
桃太郎「母親を失った今、ここに置いてはすぐに死ぬだろうしな。連れて帰るか」
浦島「熊だけどいいのかい?村の人達が黙っていないと思うけど。」
夜叉姫「そこは金太郎の圧力でどうにかしようよ♪」
金太郎「あぁ?なんで俺なんだよ!」
桃太郎「金太郎、頼んだぞ!」
4人は小熊を連れ笑いながら村へと戻った。
村へ戻ると皆から感謝され、料理や酒を無料で提供してくれた。
そしてちょうど桃太郎の村へ行く商人が居たためその者に小熊は預けた。
あそこならドク達がいるし、悪いようにはしないだろうと桃太郎は思った。
金太郎が商人にしっかりお願い(脅し)た為、小熊も無事に着くだろう。
こうして何故か金太郎も付いてきて4人の旅が始まったのである。
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