いざ金太郎と決闘!!!
金太郎の登場に驚く桃太郎。
桃太郎「お前はまさか、金太郎か?!」
金太郎は鋭い眼光で桃太郎を睨む。
この金太郎の見た目は、お話の金太郎の見た目とはかけ離れていた。
ツンツン頭の短髪に髭面強面の顔。
そして上半身は裸に羽織りを着ているのみ。
筋肉マッチョで腕もムキムキだ。
熊など人捻りで殺してしまいそうであった。
金太郎「俺の愛称を知っているのか? その名前で呼んでいいのは、俺が認めた奴だけだ!!!」
唯一同じなのは、背負っている鉞だ。
ただその鉞は1m以上ある。
そして何故かその鉞を握って桃太郎に向けている。
桃太郎「なんの真似だ?!」
金太郎「お前、相当強いな? そこのヒョロ男くんもな
俺は強い奴と戦うのが大好きなんだ!!! 勝負しろ!!!」
好戦的な金太郎。
桃太郎はこんな場所で足止めを喰らう訳にはいかなかった。
桃太郎「悪いが俺にお前と戦う理由はない。そこをどいてくれ」
金太郎はニコッと笑う。
髭面強面の笑顔など恐怖でしかない。
金太郎「なるほどな、殺る理由がないか。それは当然だな。じゃあ『作るまでだッ!!!』」
金太郎はあろう事か、夜叉目掛けて鉞を振り下ろした。
桃太郎「ちッ!!!」
村正を抜きその鉞を横に受け流す。
流石に金太郎の力を真っ向から受けるような馬鹿なマネは出来ない。
金太郎「やっぱりな---テメェ相当強ぇな」
金太郎は地面に刺さった鉞をそのまま真横に振りかぶる。
桃太郎「俺の女に手を出したんだ、もう容赦しねぇからなッ!!!」
桃太郎はまたしても、その鉞を受け流し素早い剣技で受け流す。
金太郎「ったく、いちいち受け流しやがって!!! 真っ向勝負しやがれッ!!!」
金太郎は何度も受け流され苛立ちを覚える。
桃太郎「生憎、お前に付き合う必要は無いんだが、俺も何だか力でお前をねじ伏せたくなってきちまった。
桃心流 其ノ参 武桃怪!!!」
桃太郎の村正と金太郎の鉞がぶつかり鍔迫り合いになる。
しかし、次第に金太郎が押されていく。
金太郎「ぐ、ぐおおぉぉぉッ!!!!!!」
金太郎はそのまま押され続け膝を付くほど押し込まれた。
そして気付けば金太郎の首元に桃太郎の刀が押し当てられていた。
桃太郎「どうだ?まだやるか?」
金太郎は大声で笑った。
金太郎「ガッハッハッ!!!!!! まさか、ここまで完敗するとはな!!! 俺の負けだ! いきなり悪かったな! 嬢ちゃんも済まなかったな」
夜叉姫「もういいわよ。旦那様とやるためでしょ?
それに旦那様のカッコイイ所が見れたしね♪」
桃太郎「ったく散々だったぞ。こんな所で時間なんか喰ってられないのに」
浦島「確かにそうだね。早く大熊を探しに行こう」
金太郎「おっ?お前らもあの熊を殺りに来たのか? 奇遇だな!!! 俺もだぜ! しっかし、桃太郎って言ったか?お前本当に強ぇな! 俺が負けたのなんか『彦星』とやった時以来だぜぇ!」
3人は驚愕する。
桃太郎「なっ?!!!!!!! おい金太郎!!! お前今なんて言った?!!!!」
金太郎「あぁ?どうしたいきなり血相変えて。俺が負けたのは彦星以来だって言ったんだよ! ソイツが何かあるのか?」
浦島「・・・・・・まさか、こんなに早く情報が手に入るとはね」
夜叉姫「本当に驚きだわ・・・・・・でも、幸先がいいじゃない♪」
桃太郎「彦星は俺の親父だ」
まさかの金太郎との出会い。そして、父親の情報入手。桃太郎は豪運の持ち主であったのだ。
「面白いな、続きが読みたいなと思ったらブックマーク、高評価をお願いします。そして誤字脱字や意見などあったら是非コメントしてください。」




