いざ桃太郎の両親を!!!
しばらく抱き合い泣いた後、みんなに見られていることを忘れていた桃太郎は慌てて離れ、みんなの紹介をする。
桃太郎「あっ!!! じいちゃん、ばあちゃん、俺の仲間を紹介するよ!!! この犬がドク。この猿がモンク。このキジがハク。この鬼娘がエルザ。んでこのイケメンが浦島。
そして最後にこちらの女性が夜叉姫で俺の妻だよ!」
おじいちゃんとおばあちゃんは放心状態。
歳のせいか頭の整理が追いつかない。
おじいちゃん「おい桃太郎。お前は何を言っているんだ? そっちは狼。そっちはゴリラ、そっちは大鷲じゃよ。そんな大きな犬や猿、キジがいる訳ないじゃろ?」
桃太郎「・・・・・・えっ?」
ドク「えっ、まだ犬と思ってたんですか・・・・・・」
モンク「あんまりだ・・・・・・」
ハク「キ、キジ?!!!!」
普段冷静のハクも流石に驚愕していた。
浦島「君はとても強いのにそういう所が抜けてるよね」
桃太郎「みなまで言うな・・・・・・」
桃太郎はようやく理解した。
こんなデカい犬や猿、キジがいるわけ無かった。
おばあちゃん「頼もしい仲間達に恵まれてよかったわね。しかし、嫁まで連れてくるとは驚きだったねぇ。
それに、とんだべっぴんさんだこと」
夜叉姫はおばあちゃんと目が合い改めて自己紹介をする。
夜叉姫「初めましてお爺様、お祖母様。私は夜叉と申します。まだ桃太郎様とは知り合ってまもないですが
彼を支え一生彼に尽くすと誓います。どうか、結婚を許して頂けますか?」
夜叉は普段とは全然違う、貴族のような話し方をしていた。
そんな夜叉に驚く桃太郎。
口調の違いでこうも別人のように感じるとは思わなかった。
おばあちゃん「ご丁寧にありがとね。桃太郎はこの通り、私とじぃさんの3人で暮らしていてね。早く嫁を嫁いで欲しいなと、じぃさんと話しておったんだよ。なぁじぃさん」
おじいちゃん「あぁ、まさかこんなにお美しい女性が来るとは思わなかった。こんな孫ではあるが、どうか桃太郎の事をよろしく頼みますじゃ」
2人は夜叉を受け入れた。
いや、むしろお願いしたいくらいだった。
おばあちゃん「私達の事は気軽におばあちゃんと呼んでね。それに堅苦しい話し方も無しだよ。私達は家族なんだからね。そうでしょ夜叉」
ばあちゃんは人との距離の詰め方がとても上手だった。
あっという間に打ち解けたのだ。
夜叉姫「うん!ありがとうおばあちゃん。今後もよろしくね!」
おじいちゃん「わ、わしもいるぞ」
危うく存在を消されそうになったじいちゃんが必死になっていたのは笑ってしまった。
夜叉姫「おじいちゃん、こんな私だけどよろしくね♪」
じいちゃんは照れている。
後でばあちゃんに喝を入れらるだろう。
そこで夜叉は一つ気になることがあった。
夜叉姫「あの・・・・・・差し出がましいとは思うんだけど、桃太郎のお父さんとお母さんって・・・・・・」
桃太郎は驚愕する。
『幸太郎』が知っている桃太郎はおじいちゃんとおばあちゃんしか出てこないのだ。
その話が当たり前となっていた為、この13年間一度も父と母を気にした事がなかった。
なぜならそれが当たり前だったから。
桃太郎の父と母なんか出てこない。
彼は桃から産まれたから。
夜叉の質問に桃太郎も興味津々であった。
おじいちゃん「桃太郎の父親も母親もおるよ」
桃太郎「ッ?!!!!!! ま、待ってよじいちゃん!!! 俺は桃から産まれたんだよね?!!!」
両親が居るなどありえない。
そんな設定はなかった。
おじいちゃん「はぁ、お前は何を言っておるんじゃ?
桃から人間が産まれる訳なかろうて。ちゃんと母親から産まれておったぞ。」
桃太郎「なッ?!!!!!!!!!!」
この世界に来て1番の衝撃だった。
こんなの桃太郎ではない。では、何故桃太郎と呼ばれるのか。
桃太郎「じゃ、じゃあ、どうして桃太郎って名前なのさ!!!」
おじいちゃん「ん?そんなの皆で桃を食べてる時に産まれそうになったからじゃよ。ハッハッハッ!!!」
ありえない。
なんて安直なんだ。
いや自分も人の事は言えないが酷すぎた。
とにかく名前はいいとして気になるのは両親であった。
桃太郎の両親は誰なのか?そしてどこにいるのか?
それを確かめなくてはならなかった。
桃太郎「ねぇ、俺の親の名前ってなんて言うの?」
皆が耳を澄ます。
おじいちゃん「彦星と織じゃ」
なんと桃太郎の両親はあの彦星と織姫だったのだ。
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