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いざその先へ!!!

モンクは毒により倒れている。


この時ドクとエルザは理解した。

全てモンクが受けてくれたんだと。

自分達を庇い全てを受けていたんだと。


エルザとドクは苦い顔をしていた。


エルザ「こやつは妾達を守っていたのだ・・・・・・」


ドク「クソッ・・・・・・余計な事してんじゃねーよ・・・・・・てめぇらは殺すッ!!!」


ドクは先程よりも更にスピードを上げサキュバス達を殺していく。

斬り刻み、噛み砕き、辺りは血の海と化していた。


エルザは思わず見入ってしまっていたがすぐに我に返り槍を持ちサキュバス達を貫いていく。




ドク「はぁ、はぁ、はぁ、やっと終わったな・・・・・・モンクッ!!!」


ドクはサキュバスを倒すとすぐにモンクの元へ駆け寄る。

その後を追うようにエルザもモンクの傍に行く。



ドク「おいモンク起きろッ!!! 死ぬんじゃねぇぞ!!!」


エルザ「急いで毒矢を抜かねば! お前は触るな! 妾がやる!!!」


ドクの手では器用な動作はできない為、エルザが矢を抜いた。

そしてエルザは自分の皮膚を切り、モンクの傷痕に血を垂らす。

すると紫に変色したその皮膚は徐々に元の色を取り戻していた。


その光景に驚いたドクはエルザに詰寄る。


ドク「おいッ!!! 一体何が起きた?! お前の血は毒消し草か何かか?!」


エルザ「まぁ、そのようなものだ。だが、治したのは表面だけだ。中に毒が侵食しては最早手遅れだ・・・・・・」


ドクは一瞬喜んだがすぐ様モンクの顔色を伺う。

だが、心做しかモンクの顔色も良くなっている気がしてきた。


モンクは目を覚まし辺りを見回す。


モンク「んあ? 俺は生きてるのか?」


モンクは毒で気絶し、そのまま死んだものだと思っていた。


ドク「あぁ! エルザが助けてくれたんだ」


モンクはエルザの方を見ると微笑んでいた。


エルザ「まだ体内に毒は残っているようだが直に消えるだろう。妾の血もそうだが、お主の体積にあの毒の量では足りなかったようだな。運が良かった」


その言葉を聞いたモンクとドクは安堵する。


モンク「ありがとな。助かったぜ」


御礼を言うモンクにドクはもどかしい気持ちになり思わず叫んだ。


ドク「御礼を言うのは俺の方だ!!! お前のおかげで俺達は毒を喰らわなかったんだ! それなのに俺は・・・・・・すまねぇモンク」


ドクは素直に謝り、御礼を言うとモンクは驚きの表情をしていた。

まさかこのドクがこんな素直になれるとは思ってもいなかったのだ。

逆に今度はモンクがもどかしい気持ちになってしまった。


モンク「ふっ、気にするな。俺達は仲間だろ。違うかドク?」


お互いが名前を呼び合う事は無かった。

いつもいがみ合ってた犬猿の仲。

しかし、今回の出来事で二人の間のわだかまりは完全に消えていた。


今ではそんな二人も笑いながら話し合っていた。




二人の友情を見せられたエルザは一人呟く。


エルザ「ふっ、オスとは面倒な生き物よな・・・・・・」


一先ずこの通路のサキュバスは全滅した。


ドク達は少し休んだ後に奥へと目指すこととなった。





その頃左側の通路では、血に染った浦島が一人のんびりと歩いていた。


しかし、その足元にはおびただしい血が流れていた。

そして一面に広がるサキュバスの死体。


誘惑の効かない浦島にサキュバス達では手も足も出なかったのだ。




浦島「ようやくだ・・・・・・待っててね乙姫。今迎えに行くからね・・・・・・」


浦島のその目は通路の奥へと向けられていた。

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