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いざ竜宮城攻略へ!!!

桃太郎一行と浦島はタールの中に入り竜宮城を目指す。


桃太郎「なぁ浦島、竜宮城までどのくらいで着く?あとどうやって侵入するんだ? サキュバスって強いのか?」


桃太郎は気になることを全て聞いた。

あまりの質問攻めに苦笑いの浦島。


浦島「えっと、一つずつ答えるね! 竜宮城はそんなに遠くない。もうすぐ着くよ! 侵入は入口が1つしかないから正面突破するしかないね。サキュバスの強さだけど鬼と同じかもしくは劣るよ。ただ誘惑の技が危険なんだ。それも加味すると鬼より厄介かもしれない。特に男性陣はね」


サキュバスの言葉にドクとモンクは唾を飲む。

そんな二人を見てエルザは胸を叩いて


エルザ「安心せい! 妾がお前達を守ってやる!何せ仲間だからな!」


エルザは何故かご機嫌だった。

桃太郎一家に入って初仕事。

やる気満々である。


ハク「我が主と浦島さんもどうか気をつけてください。」


ハクの忠告に頷く二人。


浦島「ふふっ、大丈夫だよ。僕が欲しいのは乙姫だけだからね」


余裕の表情を見せる浦島に対して桃太郎は・・・・・・




桃太郎「・・・・・・俺やばいかもしれない・・・・・・長い間俺の近くに女性なんておばあちゃんしか居なかったから・・・・・・どうしよう浦島ッ?!!!!」


桃太郎は転生して14年間、若い女性に関わってこなかった。

そんな禁欲生活ともとれる生活をしていた為、桃太郎は不安でいっぱいだった。


浦島「・・・・・・まずいね。冗談抜きで。」


桃太郎の戦闘力を期待していたが、誘惑されればかえって足を引っ張られてしまう。

浦島は焦っていた。


浦島「竜宮城へ行く前に女の子の耐性をつけさせとくべきだったね」


桃太郎「・・・・・・すまん。でもまぁなんとかなるだろ!」


楽観視する桃太郎。

しかし、桃太郎は内心楽しみにしていたのだ。


前世でもサキュバスという架空の魔物の存在は知っていた。


桃太郎も前世と合わせればいい歳である。

ワンチャン何かあればとむしろ願っていたのだ。


だが、そんな事誰も気付けなかった。

ハク以外は。


ハク(我が主はまさか・・・・・・いやそこまで馬鹿ではないですね・・・・・・きっと。)


ハクの心配は的中している。

だがその分自分がなんとか頑張ればいいとも思っていた。




そんなこんなであっという間に竜宮城の門へたどり着いた。


桃太郎「・・・・・・これはすげーな! それに空気もあるんだな」


目の前の赤と白を基調とされた和風の城があった。

そして城の周りは透明な膜で覆われていて、その中に入ると呼吸ができるようになっていた。



浦島「城は綺麗だけど中にいる奴らは危険だから注意してね」


桃太郎に再三注意を促す。

油断したら一生外へ出れなくなる。

命懸けの戦いなのだ。


桃太郎「あぁ! わかってるよ! モンク!門を開けてくれ!」


桃太郎の指示の元、モンクは門の前にいきその剛腕で門を押し開ける。


するとそこには門番らしき二人のサキュバスがいた。


サキュバス「だ、誰だ貴様らッ?!!!」


サキュバスに気付かれたが、桃太郎と浦島は一瞬で距離を詰め、二人のサキュバスを斬り殺した。


ドク「はっや・・・・・・」

エルザ「この2人で十分そうだな」


あまりの圧倒的な力に自分達の存在意義を疑う仲間達。


浦島「これは参ったね・・・・・・」


門の先は三つの通路に別れていた。


桃太郎「なぁ浦島、城の中には入った事あるのか?」


浦島「いや、初めてだよ。一つの道を皆で行って無駄に時間を使うとサキュバス達に気付かれ集まってくるだろうね。」


門兵の二人のサキュバスを殺したことにより、いつかはバレてしまう。

その為、早急に乙姫を救出する必要があった。


桃太郎「となると2-2-2で別れるしかないな!」


通路は3つあり桃太郎達は6人(匹)いる。

2人ずつで別れるのが無難だ。


浦島「そうだけど皆は桃太郎と一緒に行きたいんじゃないか?」


桃太郎「いや、ここは戦力を均等に分散した方がいいな。俺と浦島で一つずつ道を進みお前らは皆で1つの道を行くんだ」


桃太郎の提案に驚く一行。


ドク「主ッ!!! いくら何でも危険だ! 万が一主が誘惑されたらどうするんで?!!!」


モンク「そうだぜ主!!! ここは二人ずつで行くのが定石ってやつでさ!!!」


エルザ「うむ。妾もそう思う!!!」


浦島「確かに僕はまだしも桃太郎は危険かもね・・・・・・」


ハク「我が主よ、どうか私をお供に連れて行ってください。」


皆に集中砲火され桃太郎はたじろく。

確かに万が一誘惑されれば、一人では対処ができない。

ましてや桃太郎には女性の耐性がないのだ。

まず、間違いなく誘惑に引っかかると浦島は踏んでいる。


浦島「桃太郎、頼む。せめて君は一人仲間を連れてくれ。」


浦島の懇願に桃太郎は折れハクを伴い行く事にした。


桃太郎「俺なら大丈夫だってば! ドク達こそヘマ踏むんじやねーぞ? この先で繋がってるのかは分からないがまた皆で会うぞ!」


浦島「もちろんだよ。それじゃあ皆、行くよ!!!」




こうして桃太郎達による竜宮城攻略が始まった。

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