いざ桃太郎!!!
鬼を幸太郎一家の傘下に加え、鬼退治はこれにて幕を閉じた。
幸太郎「鬼の女王!お前は名前はあるのか?」
鬼の女王「いや、妾に名前など無い。皆からは女王と呼ばれている。」
幸太郎「よし!!! なら俺が名前をつけてやるよ!!!」
鬼の女王「えっ?!・・・・・・良いのか?」
幸太郎は鬼の女王を呼ぶ時に名前が無いのは不便と感じ名前を付けることにした。
しかし、幸太郎は鬼の英語が分からずとても苦労する。
幸太郎(女の鬼だろ・・・・・・んー・・・・・・よしッ!)
幸太郎「お前の名前エルザだ!!!」
エルザ「エルザ・・・・・・よし!!! 今日より妾はエルザと名乗るぞ!!!」
エルザは名前の意味とかはよく分からなかったが、響がしっくり来て満足していた。
幸太郎(ふっふっふっ、エリザベス女王から文字ったこの名前、我ながらいいネーミングセンスだ)
女王同士という安直な考えで決めたエルザという名前。
理由はともかくエルザが喜んでいる為よしとした。
幸太郎「なんかあっという間に終わったなー」
家を出てから僅か3日で鬼退治は終わってしまったのだ。
幸太郎の足が常人離れしてるいのもあるが、あまりにも早く終わってしまった為、少し拍子抜けである。
その時、エルザが奥から大きな宝箱をもってきた。
エルザ「これは今までに貯めた金銀財宝だ。これを渡す代わりに食料を提供してくれないか?」
宝箱いっぱいに積まれている物は恐らく村や盗賊から奪った物であろうと幸太郎は思った。
しかし、ここでそれを言うのは無粋というものだろうと思い敢えて言わない。
有難く貰い、村へ戻り村人達に渡す事にした。
幸太郎「有難く貰ったくよ! それじゃあ、そろそろ行くわ! くれぐれも人間を襲うなよ? その時は俺も容赦しないからな?!」
幸太郎の脅しともとれる言葉にエルザは笑っていた。
エルザ「幸太郎殿を敵に回す様な事はしないさ。命がいくらあっても足りない。本当にありがとう! そしてこれからもよろしく!私は付いていく事にしたぞ!!!」
いきなりのエルザの発言に幸太郎と一行は驚いた。
幸太郎「えっ?!!! この島はどうするんだよ!!!?」
エルザ「それは側近の者に任せるさ。それに女が王など、本来有り得ないからな。私は幸太郎殿に付いて行くぞ!!!」
エルザの側近と呼ばれている者も戦闘力は1200程あった。
しかし、鬼を連れて歩くのはどうかと思っていたがエルザの見た目なら少し背の高い女性として通るだろうと思い連れて行くことにした。
何せ、鬼の仲間達にも頼まれてしまったから
エルザは皆にお別れの挨拶を済ませ幸太郎達と共に海辺で待っているタールに乗り鬼ヶ島を後にする。
幸太郎「なんかあっという間だったな」
思わず幸太郎はそう呟く。
エルザ「それは私達が弱かったから早く済んだのでは無く幸太郎殿が強すぎたのだ!!!」
ドク「違いない」
モンク「俺らより化け物だから主は」
ハク「この世界で一番強いでしょうね主様は」
幸太郎は不意に思い叫んだ。
幸太郎「あっ!!!!!! 俺ばあちゃん達には桃太郎って呼ばれてるんだ!!! お前らが幸太郎なんて言ったらビックリしちまうよ!!! よし!!! これから俺の事は『桃太郎』と呼んでくれ!!!」
いきなりの改名に戸惑うものの対して変わらないことに気付き、すぐに慣れる事になった。
しばらく海を渡っていると桃太郎はあることに気づく。
幸太郎「あれ? 桃太郎の度が終わったら俺も元の世界に戻るのか?」
桃太郎の話は鬼を退治した後は家に帰り、あとはお爺さんとお婆さんと平穏に暮らして終わりとなる。
つまり桃太郎の話はそこでお終いだ。
その先の話はない。
桃太郎「まぁ、その時になればわかるか。」
桃太郎は楽観視していたが桃太郎の鬼退治はまだ序章に過ぎなかった。
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