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伏見宮と天皇家  作者: やまのしか
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2類「稲葉家」「一柳家」「久留島家」

華族類別2類は7代孝霊(こうれい)天皇の皇子「彦狭島命」(ひこさしまのみこと)を祖とする宗族となります。

『日本書紀』では孝霊こうれい天皇は「大日本根子彦太瓊天皇」(おおやまとねこひこふとにすめらみこと)と記され、一般的には欠史八代の一人で、実在性については諸説ある天皇です。

しかし、孝霊(こうれい)天皇を先祖とする2類皇別華族は3氏・6家にのぼります。

山城淀(やましろよど)藩主

豊後臼杵(ぶんごうすき)藩主

安房館山(あわたてやま)藩主の「稲葉家」


播磨小野(はりまおの)藩主

伊予小松(いよこまつ)藩主の「一柳家」


豊後森(ぶんごもり)藩主の「久留島家」


これら2類皇別華族は宿禰(宿禰)(かばね)を与えられた四国は伊予の豪族「越智宿禰」(おちのすくね)の系譜とされています。


「孝霊天皇皇子彦狭島命六代三並」(こうれいてんのうみこひこさしまのみことろくだいみつなみ)


初代「神武天皇」(じんむ)

2代「綏靖天皇」(すいぜい)

3代「安寧天皇」(あんねい)

4代「懿徳天皇」(いとく)

5代「孝昭天皇」(こうしょう)

6代「孝安天皇」(こうあん)

7代「孝霊天皇」(こうれい)、


『華族類別録』には2代、3代、4代、5代、6代天皇は出てきません。

7代孝霊(こうれい)天皇は「孝霊天皇皇子彦狭島命」(こうれいてんのうみこひこさしまのみこと)の末裔が華族類別2類宗族を形成して山城・豊後・安房「稲葉家」、播磨・伊予「一柳家」、豊後「久留島家」の祖神として記されてます。


2類皇別「越智宿禰」(おちのすくね)「孝霊天皇皇子彦狭島命六代三竝裔」

(こうれいてんのうみこひこさしまのみことろくだいみつなみえい)は

「宿禰・足尼・足禰・少名・宿儺」(すくね)(かばね)を持つ氏族で、宿禰(すくね)古代日本における称号の一つでした。

大和朝廷初期では武人や行政官を表す称号として用いられていたもので、

主に「物部氏」(もののべうじ)

「秦氏」(はたうじ)

「蘇我氏」(そがうじ)などの豪族に与えられました。

著名な人物で「宿禰」(すくね)が冠されている人物としては

「野見宿禰」(のみのすくね)

「武内宿禰」(たけのうちのすくね)

允恭(いんぎょう)天皇」がいます。


8世紀には「八色の姓」(やくさのかばね)で「姓」(かばね)の一つとなりました。

「真人」(まひと)

「朝臣」(あそん)についで3番目に位置する「姓」(かばね)となった「宿禰」(すくね)は

「大伴氏」(おおともうじ)

「佐伯氏」(さえきうじ)など、

主に「連」(むらじ)姓を持った「神別氏族」に与えられました。


最も古い用例は、

玉県行田市稲荷山古墳(いなりやまこふん)出土の鉄剣銘に

「多加利足尼」(たかりのすくね)と刻印されているものです。


「越智宿禰」(おちのすくね)の「越智氏」(おちうじ)は、

古代日本の伊予(いよ)国の豪族の一つである伊予守輩出や、

南海道の発展から「伊予越智氏」(いよおちうじ)と、

関係があったとする説がある。

立証はなく関係性は不明ですが越智氏(おちうじ)は、

越智郷(おちのさと)(現在の今治市国分付近)が出自ともされています。


4世紀後半に近畿政権の国造制により、

現在の愛媛西部に五国造が設置され、

中央豪族が地域支配者に任じられ、

そのうちの一つである「物部氏」(もののべうじ)の中の

「大新河命」(おおにいかわのみこと)の孫

「小致命」(おちのみこと)が、

「小市国造」(おちのくにのみやつこ)である

「越智氏」(おちうじ)の始まりとされています・・・『国造本紀』より。


『新撰姓氏録』(しんせんしょうじろく)では、

京は「左京」(さきょう)の「神別」として「越智直」(おちのあたい)が、

「神饒速日命」(にぎはやひのみこと)の後とされています。


『新撰姓氏録』における「神別」の姓氏とは、

神武(じんむ)天皇以前の神代に別れ、

あるいは生じた氏族のことで、404氏が挙げられている。

「神別姓氏」は、さらに、「瓊瓊杵尊」(ににぎのみこと)が、

天孫降臨した際に付き随った神々の子孫を「天神」とし、

瓊瓊杵尊から3代の間に分かれた子孫を「天孫」とし、

天孫降臨以前から土着していた神々の子孫を「地祇」として3分類している。


「天神」に分類された姓氏は藤原、大中臣など246氏、

「天孫」は尾張、出雲など128氏(隼人系の氏族は天孫に分類される。)、

「地祇」は安曇、弓削など30氏がある。


「神饒速日命」(にぎはやひのみこと)について少し解説すると、

『古事記』では「邇藝速日命」(にぎはやひのみこと)

『日本書紀』では「饒速日命・櫛玉饒速日命」(にぎはやひのみこと)

『先代旧事本紀』では「饒速日命」(にぎはやひのみこと)の名称以外に、

「天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊」(あまてるくにてるひこあまのほのあかりくしたまにぎはやひのみこと)

「天火明命」(あまのほのあかりのみこと)

「天照國照彦天火明尊」

「胆杵磯丹杵穂命」(いきしにぎほのみこと)と表記されています。


別名として、

「神饒速日命」(かむにぎはやひのみこと)、

「天照御魂神」(あまてるみたまのかみ)、

「天照皇御魂大神」(あまてらすすめみたまのおおかみ)がある。


『先代旧事本紀』では、

「天火明命」(あめのほあかりのみこと)と

「饒速日命」(にぎはやひのみこと)は同一神とされ、


『新撰姓氏録』では、

「饒速日命」(にぎはやひのみこと)は「天神」、

「天火明命」(あめのほあかりのみこと)は「天孫」、と両者を区別している。


「彦狹島命」(ひこさしまのみこと)の父は第7代孝霊(こうれい)天皇。

母は「和知都美命」(わちつみのみこと)の娘「絙某弟・蝿伊呂杼」(はえいろど)である。


「和知都美命」(わちつみのみこと)の父は『古事記』では「師木津日子命」(しきつひこのみこと)

『日本書紀』では「磯城津彦命」(しきつひこのみこと)と表記され3代安寧(あんねい)天皇の皇子であるゆえ「和知都美命」(わちつみのみこと)は3代安寧(あんねい)天皇の孫である。


「和知都美命」(わちつみのみこと)には2人の姫がおり、

①「蝿伊呂泥」(はえひろね)

②「富夜麻登久邇阿札比売」(おほやまとくにあれひめ)別名「蝿伊呂杼」(はえひろど)。


2人とも7代孝霊(こうれい)天皇の妃となったが、

『古事記』と『日本書紀』で皇子の数も名も違う。


『古事記』では、

7代孝霊(こうれい)天皇が

「意冨夜麻登玖邇阿礼比売」(おおやまとくにあれひめ)を娶って産んだ子は以下の4人。


①「夜麻登登母母曽毘売命」(やまとととももそひめのみこと)

②「日子刺肩別命」(ひこさしかたわけのみこと)

③「比古伊佐勢理毘古命・大吉備津日子命」(ひこいさせりびこのみこと・おおきびつひこのみこと)

④「倭飛羽矢若屋比売」(やまととびはやわかやひめ)

蝿伊呂杼ハエイロドを娶って産んだ子は以下の2人。

①「日子寢間命」(ひこさめまのみこと)

②「若日子建吉備津日子命」(わかひこたけきびつひこのみこと)


『日本書紀』では、

7代孝霊(こうれい)天皇が

「倭国香媛・絚某姉」(やまとくにかひめ・はえいろね)を娶って生んだ子が3人。


①「倭迹々日百襲姫命」(やまとととひももそひめのみこと)

②「彦五十狹芹彦命・吉備津彦命」(ひこいさせりびこのみこと・きびつひこのみこと)

③「倭迹々稚屋姫命」(やまとととわかやひめのみこと)


孝霊(こうれい)天皇が妃を娶って産んだ子が2人。


①「生彦狹嶋命」(ひこさしまのみこと)

②「稚武彦命」(わかたけひこのみこと)


同父を持つ兄弟に

「大日本根子彦国牽尊」(おおやまとねこひこくにくるのみこと)

「千千速比売命」(ちちはやひめのみこと)

「倭迹迹日百襲姫命」(やまとととひもそひめのみこと)

「日子刺肩別命」(ひこかたさしわけのみこと)

「彦五十狭芹彦命」(ひこいさぜりひこのみこと)

「倭迹迹稚屋姫命」(やまとととわかやひめのみこと)

「稚武彦命」(わかたけひこのみこと)


※同姓同名別人


『日本書紀』では、景行天皇55年「彦狭島王」は「東山道十五国都督」に任じられたとあるが、

『先代旧事本紀』『国造本紀』では、崇神天皇年間に「彦狭島命」が初めて東方十二国を平定した時、国造に封ぜられたとしている。

同じ「彦狭島」なのだが、一人は7代孝霊(こうれい)天皇の皇子で、

もう一人は10代崇神(すじん)天皇の3世孫、別人である。

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