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夢日記  作者: ウボ山
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12月24日

 夢の日記をつけていると気が狂うらしい。

 かつてそんな言説を耳にした私は、高校時代に買ってそのままだった白紙のノートを一冊引き出しから引っ張り出して、表紙に黒いマジックで「ゆめにっき」と記した。自らを検体としてその言説の真偽を確かめようとしたのだ。

 しかしそのノートはいまだ半分も埋まらないまま、山積みになった統計分析やらマルクス経済学やらの本の下敷きになっている。私は所謂三日坊主と言うやつで、昔から筋トレにしても進研ゼミにしても、一週間以上続いた試しがなかった。

 最近、その事を思い出した。なのでリベンジすることにした。過去の自分への反逆が最近の私のテーマだ。

 継続は力なり。今度こそは気が狂うまで夢日記を続けてやろうと、私は自らを追い込むために日記を公開することにした。そうすりゃ嫌でも書くだろ。

 しかし、そうなるとどうしても更新が不定期になる。夢を見ないことには、夢の日記は書けないからだ。

 なので夢を見た日は夢の日記を、見なかった日は普通の日記を書くことにする。それに、そうすればどれが夢でどれが現実なのか分からなくなって、より一層気が狂えそうだ。


 というわけで、今日の分の日記をここに記す。

 きょうはなんにもないすばらしい一日だった。

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