第三話 強敵
「なっ!小鬼…じゃないな」
コイツは…
「【ブルーデーモン】ですね」
青い姿をした鬼…【ブルーデーモン】か
身長は人間の二倍くらいか?まっ、コイツくらいなら…
「ヒール!、ちょっと倒してみろ」
「えぇっ!でも私、攻撃は…」
「いや、倒せるぞ。考えろ!」
◆
「えっ!どうやって…」
い、居ない…あっ!
「う、うわっ!」
ドーーーーン!!
「我流琉ゥゥゥーーーー」
どうやれば…
◆
よし、やっとヒールが居なくなったな。木があって丁度良かった。
さてと…
「誰だお前?」
後ろの木の上から人の気配…いや、"自分と同じ様な"気配がする。
〔私と同じ様な者が居ると思ったら、お前か…〕
「いや、お前なんか知らねぇーよ。ただ…」
〔お前の職業、知ってるぞ。なぁ、〕
『『魔王』』
バッ!と後ろに首だけ向ける。後は見るだけだ…
【【黙れ】】
「くっ!うぅぅ!」
喋れない…あいつ…俺の【黙れ】を…
「おぅ…まぁ"え…」
クソッ!でもあいつにも俺の術が…
「油断したな。お前はもっと強いだろ」
「なぁ"…ん…でぇ」
【 】
「ふっ、じゃあな」
ま…ま…て…ま…てまてまて!待て!
「待て!」
クソッ!もういない…。というか何なんだあいつ!
俺の術を…いや、それのもう一つ上を…
さらにあいつ最後…
【 】
「俺に何したッ…!」
「我亜ァァァァ!」
そうだった、忘れてた!考えるのは後だ。
「こ、これは…」
「どうですか!親方!」
勝ったのか…
「気づいたのか?」
「はい!敵をずっと回復し続ければ、体力オーバーが来るんじゃないかって」
上出来だな、後は修行させるか…あっ
「お前何か言いかけてなかったか?」
「うっ!い、イエイエ!何でもありません!」
「?そうか」
◆
そう、これで良い。今はそっとしよう。
今はまだ親方との関係を壊したくないし、何より…
【今は問いてはならない気がする】
◆
久しぶりだったな魔王。こっちに来てたのか…
「早く殺さなければな」