第二話 行き先
第2話です。
「あの、親方」
「何だぁ?その呼び方?」
俺はヤ○ザなのか?
というかヒールはやっぱり服、緑なんだな。
昨日(ま、旅に出たのも昨日だけど)に聞いたときは
「私は着る服全~部緑って決めてるんですよ!」
って言ってたしな。
「旅の目的って何なんですか?」
あぁ、そっか。まだヒールには言ってなかったか。
どうするか?言ったら多分ヒールはどこかに行ってしまうだろうな。
う~ん、まっでもいつかは分かることだしな。
「魔王退治だ」
「はっ?」
◆
魔王ってあの魔王?そんな、勝てっこ無い!
だって魔王は一目見るだけで人を殺せるって言うのに…
でも、親方には助けてもらった恩が有るし…
よし!ついて行こう!だって親方強いもん!モンスターを一目…見るだけで…
えっ?
『魔王は一目見るだけで人を殺せる』
『モンスターを一目見るだけで』
【黙れ】
そんな…嘘でしょ?
そうだよ、勘違いだよ!間違いだよ!何で…
親方が魔王…だなんて
◆
「ついていきますよ…」
「おぉ!本当か!」
なんだ、考え込んでいたからてっきり駄目かと…ん?
「おいヒール、顔色悪いぞ。大丈夫か?」
「一つ聞いていいですか?」
「あ、あぁ」
「親方って、魔お…」
「擬ャ亜慰ァァァーーー!」