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20161125に見た夢 抗争と闘争

掲載日:2016/11/29

こんな夢を見た。


私は某政府の秘密機関に所属する非合法の工作員であった。

敵対する海外の工作員やテロリストを闇から闇に葬る他にも、同じ国の利害が相対する組織と暗闘を繰り広げているのが日常という生活を送っている。


そんな私が今置かれている立場というものは非常に微妙なものであった。


なぜなら私が今現在進行形で巻き込まれている事件というのは同じ組織内での派閥争いであったからである。


私はどの派閥にも属していないフリーな立場であるので、双方の派閥からの勧誘がひっきりなしに来ているのである。

私がいくらどちらの派閥にも入るつもりはないと伝えようとも、多数派工作に出ている両者には伝わらないようだった。


「001123、頼むから俺たちに力を貸してくれないか。君のこれからのポジションは悪いようにはしない」


「0000326、何度も言いましたが、私はこういう派閥争いが好きじゃないんですよ。私には関係のないところでやって下さい」


スマホの向こうで直属の上司である000326のため息が聞こえる。

彼もどちらかと言えば巻き込まれている方だが、少なくとも000326はひよこ組と呼ばれる派閥に所属している。


「俺だってこんな馬鹿げた争いに参加したくはない。だがな、どちらかの派閥に所属しなければうちの組織でやっていくのは難しいんだ。特にしゃぼん玉倶楽部の奴らは自分たちの派閥じゃない奴らには口さえも聞かないぞ。お前はあんな奴らとやっていくつもりなのか」


友好的な誘いだったのは最初だけで、後半は私が000326の所属するひよこ組と対立するしゃぼん玉倶楽部に私が入ろうとしているのではないかと疑惑の口調を隠そうともしない。


「ですから何度も言っているじゃないですか000326。私はひよこ組にもしゃぼん玉倶楽部にも入るつもりはありません。そんなことより何より、私は三年間にも及ぶ潜入工作をやっと終了して、オフの最中なんです。この話はもう終わりにして下さい」


私はそう言ってスマをの通話を一方的に切ったのだった。



「で、何がどうなってこうなっているんだっけ」


私は自宅の居間で上司である000326と電話をしていたのだが、その電話がかかって来る前から私は困難に直面していたのである。


私には7歳年上の姉と、2歳年下の弟がいるのであるけれど、姉は6年前から行方不明、弟は金に汚くて絶縁状態であった。


その二人が私の目の前にいるのである。

姉が四人の子供を連れて。

弟が三人の子供を連れて。


もちろん私が甥っ子、姪っ子達とは初対面であった。

そもそも我が三姉弟が一堂に会するのも20年ぶりである。


姉は言う。


「生活に困っているから助けて」


弟は言う。


「生活に困っているから助けて」


知ったこっちゃないと思う。

そもそも姉が連れて来た子供の中の一番上の子は高校生で、同居していた実家を飛び出した6年前とどう考えても計算が合わない。

顔が似ているので実の娘だろうとは思うのだけれど、どこでどうやって作っていたんだと言うしかない。


「ほら、私も若い頃はヤンチャだったじゃない。色々あったのよ」


姉はそう言った。


「それは色々あったのは、わかるけども、だから俺が助けなければならない理由がわからない。今まで好き勝手に親兄弟親戚に迷惑かけて生きて来て、よくもまぁ帰ってこれたな。とりあえず、俺が助ける義理はない。で、弟は何しに来たんだ」


「金がないんだよ。金貸してくれよ。子供のミルク代も無いんだよ」


弟は心底困った口調で威圧的に言う。


「まず17年前にお前に貸した10万円を返してから言ってくれ。もちろんそれが帰って来たとしても家賃滞納で住んでいたアパートを追い出されて、保証人をしていた親が支払ったり、会社の金に手をつけて、親が弁償したり、自己破産しているやつに金を貸す物好きはいないから。おとといきやがれ」


弟は激昂して目の前のテーブルを蹴り上げる。


「家族が困っているのに、見捨てるきか。お前はそれでも血の通った人間か」


「金に汚いお前が言うな」


私はそう吐き捨てた。

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