皆さん、起きる時間ですよ。
「ん・・・ん・・・ん。」 何だ。冷たい。暗い。 目を閉じているだけか。 そう思った俺は目蓋を上げた。 「ここは、どこだ。」 辺りの光景を見た時の僕の感想だった。 俺こと、吉原雄介は何が何だが分からず、 ただ茫然としていた。 吉原の目に映っていたのは、 電球が1つぶら下がった。 18畳位のコンクリートの正方形の部屋に 35人の学校で同じクラスの友達達が倒れているという、 訳の分からぬ光景だったのだから。 吉原は、まず、 このような状況に至るまでの 出来る限りのことを思い出した。 確か、同級生で別のクラスだが、 大親友の浅岡哲哉と、 今年、見事合格した高校に登校し、 学校の校門をくぐり抜けてから・・・・・? 何だ、ここから何も思い出せねぇ。 吉原は、一旦考えることを中断し、 ここにいる全員を起こすことにした。 「おい、起きろ。」 吉原は、一人一人、起こしていった。 やはり、起こされた35人全員が 吉原と同じように茫然としていた。 「何だよ。ここは。」 吉原達36人はまだ知らない。 これから最悪の『何か』が始まることを。




