獣 Kemono
それは穏やかな、ある秋の日からはじまった。小さな異変…それは連鎖していった。山岳遭難、しかも東京近郊の山で起きたそれは奇妙な事件だった。山岳レンジャーの五木はその正体に迫ろうと、若手ハンターの風吹とともに謎に包まれた山に分け入って行った。そこで見たものは…。そして時を同じくしてやはり自然の異変を悟った大学教授。その変異の意味を紐解いたとき、自然は大いなる猛威を振るいはじめた!脅威に立ち向かおうとする者と、その脅威を究明しようとする者たちが一点で交差するとき、さらなる脅威があらわれる!果たして人類に未来は…。人類存亡のをかけた戦いがいまはじまった――。