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好きだから好かれるのか、好かれるから好きなのか

作者: エンゲブラ

盆休み。

従弟のところのチビらと遊ぶ。

元々、こどもが好きで遊んでいるのだが、母親連中からは感謝される。


昔から、こどもには好かれる方だった。

自身が十歳にもなる頃には、ひとケタ年代のチビたちがしっぽを振って、しがみついてきていた。


見知らぬこどもでも、同じだ。

ひとり相手すると、わんさか仲間たちが群がり、収拾がつかなくなる。悪くはないのだが、さすがに疲れもする。


さて、ここで、最近ふと思ったこと。

「俺はこどもが好きだから、こどもからも好かれるのか。あるいは、こどもたちがすぐに懐くから、俺はこどもが好きなのか」


似ているようで、実は意外に違う話。

ちんまいこどもは、実際にかまわなくても、もちろん好きである。しかし、こちらが見つめていると、こどもも、こちらをじぃーっと見つめ返してくる。こちらがニコっと笑うと、満面の笑みも見せてくれる。


しかし、少なからず、こどもが苦手だという大人がいる。おそらく彼らは「こどもの目線に合わす」というのが、あまり上手くないのだろう。こどもには、ニコニコと相手をし、こどもの言うことをオウム返し。そして、ちょいちょいホメてあげれば、それだけで満足するのに。何かむずかしく考えてしまうらしい。


そこで先ほどの話に戻る。

もしも、彼らのように、私もこどもから警戒するような態度をとられ続けた場合、果たして私は、こどもが好きなままでいれるのか?


めっちゃ警戒されるとなれば、それはかなり切ない話である。自分が近づくだけで、おびえたような反応をされたら、純粋にこどもが好きなままでいられるのか、少し怪しくもなってくる。


「愛されるよりも、愛したい、マジで」

とかなんとか歌っていた、アイドルがいた。


いや、やっぱ先に、もしくは同時に愛されたいもんだよね。実際のところは。キンキのあれは、スーパー勝ち組のたわごとだろうと、ふと思った話。



3歳のチビを高い高いしたら、大喜びで足をバタつかせ、キャーキャー言ってた。何発も顔面を蹴られたが、落とすわけにもいかず、「ちょいちょいちょい」と、笑いながら蹴られ続けることとなった。

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