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第7話 撤回しろ!!

どうしてこうなっちゃったの?

私はただ涼くんを待っていて校門にいたのに、同じクラスのたちの悪いギャルの子達に校舎裏まで連れていかれちゃった。


「よお下野ルカちゃん。あんたが呼ばれた理由分かるよな?」


「わか…りません。」


明らかに穏やかじゃないわ…。


「わかりませんだと?可愛い子ぶってんじゃねえよ!」


「私達はな、ずっとあんたが気に入らなかったんだよ!良い子ちゃんぶってみんなから注目集めて、そんな淫らな乳ぶら下げててよお!」


なに入っているの?

ダメ。

身体を固定されてて動けない。


「今からお前のふしだらな姿を写真にとってネットに晒す!」


「!?」


「そうなったらあんたは明日からどうなかなぁ?」


相手がハサミを私に向けてきた。

何されるのか大体分かってきた…。

分かった来たからこそ怖い!


「なにブルブル震えてんだよ!」


「だぁ~れも助けに来ねえぞ!」


「お前なんて、ただ可愛くて乳がでけえだけだろ!」


「その乳、晒しやがれ!」


どうしよう!

私の制服、切られちゃう…。

もうダメ。

助けて…。


涼くん…。


「な、なんだあんた!?」


「え?」


目を開けてみると、私の目の前には涼くんがいた。

しかも左手で相手が持っているハサミを押さえて止めている。

血が出てる…。

痛そう…。


「撤回しろ!!」


「はぁ、なんだよ!つうか誰だよあんた!」


「確かにルカは可愛くて胸はデカイ…。だが、それだけじゃない!こいつは…ルカは優しくて、涙もろくて、表も裏もない素直な子なんだ!それを知らないなんて、お前ら可愛そうだな!」


「はあ!?何言ってんだよ!まさかあんたそいつの《《彼氏》》か?彼氏だからそう言えんのか?」


涼くんが必死に私を守ってくれている…。


「彼氏じゃない…。」


「ならさっさとどいて…」


「だが、俺はこいつをよく知っている!ルカの事を何も知らないで、ルカの悪口を言うな!!」


「ひいいい!」


涼くんが威圧をかけて反論を言い出すと、ギャル達が怯えだした。

1人は腰が抜けちゃってるわ…。


「撤回するか?しねえなら、さっさと後ろを向いて行け!もうルカには手を出すな!何もするんじゃねえ!もしまたこいつを泣かせるような事をしたら、次は俺が…」


「ひいいいいい!」


「ごめんなさああああい!」


「私達が悪かったでええええす!」


ギャル達が怖がって逃げちゃった。


よっぽど涼くんが怖かったのね…。


「涼くん!」


「ん?、!ルカ…。」


無意識に私は涼くんに抱きついちゃった。

自分でもよっぽど、怖い思いをした事が身に染みた。


(ルカ…。胸当たってんぞ!)





その後で私達は保健室に行って、涼くんの手の手当てをして貰った。

幸い血は出てるけど軽傷で良かった…。


安心しきった私達はそのまま下校した。


帰り道、私はまだ怖かった。

また襲われるんじゃないかって…。


「涼くん。」


「ん?」


「あ、ありがとうさっきは…。でも、私のせいで涼くんの手…」


「ああ、保健の先生も軽傷って言ってたんだし、大丈夫だよ!それに…。」


「それに?」


「小さい頃、約束しただろ?」


小さい頃?

そういえば、前にもこんなことあったような…。

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