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第6話 あらぬ誤解

ようやく学校についた。

ルカとは校舎が違うから、ここで一旦別行動。


「じゃあ涼くん!またあとでね!」


「あ、ああ・・・またあとでな・・・」


俺とルカはそれぞれの教室に向かった。





廊下を歩いている俺。

ルカとはじまった同棲生活の事で頭がいっぱいだった。


これから先、しばらくルカと一緒に暮らすと思うとちょっと抵抗感があるな・・・。

俺の身体と心が持つか心配だ…。


「天道くん。おはよう!」


「ん?や、八雲さん!?おはよう!!」


クラスのマドンナの八雲さんが俺に朝の挨拶をしてきたぞ!!

これはもう《《奇跡の瞬間》》に等しい!!!


「今日も例の子と一緒に登校したの?」


「あ、いや、実は・・・は!!??」


いかん!俺としたことが!!

親もいるとはいえルカと同棲を始めた事だけはなんとしても黙っていよう!

あらぬ《《誤解》》を生まない為にも!!





あっという間に、昼休みの時間になった。


今日も寺島と兵藤を誘っていつもの学校の中庭で昼飯を食べる事にした。

もちろん"ルカ"も一緒だ。



中庭に行くといつもの場所にルカが待っていた。


ルカと同棲を始めた以外はいつもと変わらなかった。

今日も普通に弁当を食べるぞ!


「ルカちゃん、どうしたんだ?今日はやけにうれしそうだけど?」


「何か良い事でもあったの?」


「え~わかる~!?」


何やらルカがにやけた感じで嬉しそうにしているな・・・。


おい、まさか・・・


「私、涼くんと《《同棲》》始めたの!!」


「お、おい!!」


「な、なんだってえええええええええええええええええええ!!!!」


「涼太!一体どう言う事!?」


恐れていた事が起きた!!

こいつ、ついに言いやがったよ!!!





だが、誤解を解くまでそんなに時間がかかる事は無かった。


2人にすぐにルカの母親の事を話したら即座に納得してくれた。


本当に良かったと思っている。


「お母さんの仕事の都合じゃ仕方がないよね・・・。」


「まあ、涼太こいつと一緒ならルカちゃんも安心だろ!?」


「うん!私、一歩涼くんのお嫁さんに近づいた気がするの!」


「そこは譲らないんだな・・・」


いろいろとあったが、とりあえず誤解が解けて良かった・・・。







そして時間は過ぎて下校の時間になった。

帰りに買い物をするから校門の前でルカを待ってはいるものの…。


「遅えな?どうしたんだ?あいつの事だから忘れて帰っちまったとか?」


いや、ありえねえな。

いつも、俺を待ってくれているルカだからな…。

俺より先に帰るってのはまずありえねえな…。

ん?


俺の前を通りすぎている女子二人が何やら話していた。

その内容は俺も驚いた。


「ねえさっきの止めた方がよかったんじゃない?」


「無理言わないでよ…。たちの悪いあの子にルカちゃんが目をつけられたなんて…」


「え?」


ルカが、目をつけられた?


俺はいても足ってもいられなかった。


「ねえ君達、その話詳しく聞かせてくれるかな?」


俺はことの重大さを今理解した。


ルカが危ない!!






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