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第5話 共同生活始まり

 いつもの朝がやってきた。

 目を開けて大きく背伸びをして、朝飯を食うためにリビングへ向かった。

 これもいつもの日課だが、1つだけ変わったことがある。


「あ、涼くんおはよう!」


「お、おはよう…」


 それは、ルカがいることだった。


 先日からルカの母親が海外へ長期出張に行ったために家に居座る事になったんだった。


 そんなルカが朝食を作っていた。

 ルカの朝飯か…。

 それにルカのエプロン姿もなかなか可愛い…。


 いやいや何を考えているんだ俺は!?


「はい涼くん!」


 ルカが出してくれた朝食は白いご飯とサラダ、ベーコンエッグだった。


 いかにもうまそうな朝食だった。


「「いただきます!」」


 俺とルカ、そして俺の両親は揃っていただきますをして早速食べた。


 やはりうまいな・・・。


「どう?このベーコンエッグ、ルカちゃんが焼いてくれたのよ!」


 道理で美味いわけだ!

 いや、母さんが作ったのも美味いが・・・。


(は!何考えているんだ俺というやつは!?)


 俺はつい妄想してしまった。

 それは自分がルカと夫婦になっているという思春期ならではのありえる妄想だった。


 何度も言っているだろ!

 ルカはあくまでも"妹"だと!!

 そう何度も心に、自分に言い聞かせている!



 ◇



 朝食を終えた俺は歯磨きを洗面を済ませて制服に着替えていた。


 まさかルカが隣の空き部屋を使うのはそ予想外だった。


 昨夜は「俺と一緒の部屋が良い!」なんて駄々こねていたが何とか俺が説得した。

 出来るわけないだろ!そんな事!



 ようやく家を出る時間になった。

 本来なら、ここでルカは俺に体当たりと言う名の朝の挨拶をするが・・・


 今日から違う・・・。

 なんせ、一緒に家を出るんだからな・・・。


「行ってきます・・・」


「行ってきま~す!」


「いってらっしゃい!涼太もルカちゃんも!」



 なんかまるで、本当に兄妹揃っての登校みたいだな・・・これって・・・。



 そういや、前にもあったな・・・。こんな事。


 確か小学生の頃だったっけ?


 ルカの母親が一週間ほど家を空ける事になって、その間ルカを家に泊めていたよな・・・。

 その時も一緒に家を出て登校していたっけ?


「涼くん!」


「ん?」


「なんか、新婚夫婦みたいだね!」


「はあ!?」


 何言い出すんだよ!!


 はあ、こいつこういうやつだからな・・・。


「これで一歩涼くんのお嫁さんに近づけたね!」


「勝手に言ってろ・・・」


 こうして今日から俺の生活はルカの同居に寄り・・・。

 新たな展開を迎えるのだった。

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