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無限の可能性 進化と退化の軌跡 Let's Monster Battle  作者: 夕幕
第6章 ギルド結成

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第66話 莉菜から何か話があるみたい

 タッグEトーナメントの決勝戦は西島楓さんと市森和葉さんのコンビが優勝した。

 水中でもしっかりと戦えるように育てていたみたいだ。

 一体どれだけの時間とポイントを費やしたのか検討もつかない。


 俺たちはまだ弱い。

 上には上がいる。

 それを痛感させられた。

 もっと強くなりたい。

 その為にも先ずはランクを上げよう。

 運良くと言うべきかDランク昇格条件の一つをこのタッグEトーナメントで満たせた。

 一応、昇格条件を再度確認しよう。


 ・Lv30のモンスターが1体以上いる

 ・Eトーナメントで3勝する

 ・Eランクダンジョンを三つ攻略する


 まず一つ目の条件は一度でも満たせばOKだからブルーがスカーレットスライムに進化する前に満たしているので、大丈夫。

 次に二つ目は今回のタッグEトーナメントで満たせている。

 最後の三つ目は『静寂の魔巣』と『豚蜜』の二つしかEランクダンジョンはクリアできていないので、まだ満たせていない。


 先ずはDランク昇格の為にあと一つEランクダンジョンを攻略しないといけない。

 問題はどこに行くかだな。

 まあとりあえずは久しぶりの学校生活を楽しみますか。

 そこまで急ぐことでもないし、どこに挑戦するかはゆっくり決めよう。


「さて、昨日行われたタッグEトーナメントは2組ともベスト4。惜しくも決勝進出とはなりませんでしたが、この敗北を糧に更なる成長を期待しています。そして、新入生代表トーナメントで負けてタッグEトーナメントへの出場が叶わなかった皆さんはより一層頑張ってください。ただ、もうすぐ中間テストがあることを忘れないでくださいね」


 朝のホームルームで市川先生から爆弾発言が。

 中間テスト。

 その存在をすっかり忘れていた。

 新入生代表トーナメントが終わってからずっと学校を休んでいたから勉強とか全然できてない。

 今、授業がどこまで進んでいるのかも把握できてないし、ヤバイかも。

 Dランク昇格とか浮ついたこと考える前に学生の本業である勉強をしないと!



 それから俺は毎日、学校が終わってからは家で猛勉強に励んだ。

 何でかわからないけど、毎日ブルーにかまってあげないといけない気がして必ず30分以上、ブルーと遊ぶことにはした。

 それに勉強の気晴らしになってちょうど良かった。


 それでも日に日にダンジョンに行けないことでブルーがストレスを溜めていたが、そこは剣士(ソードマン)が上手くなだめてくれた。

 もし、勉強のみに集中してブルーにかまってあげなかったらと思うと寒気がする。

 剣士(ソードマン)には感謝の念が尽きないよ。


 蓮は何も知らなかった。

 ブルーと剣士(ソードマン)の間で行われていた高度な取引という名の脅しを。


 剣士(ソードマン)「主にブルーが女の子だとバラしますよ?」


 プル!?プルプルプル、プル、プヨン!


 剣士(ソードマン)「わかってますよ。ブルーが主に迷惑を掛けないなら秘密は守ります」


 こんな感じで乙女の秘密協定がいつの間にか結ばれており、それをネタに剣士(ソードマン)はブルーを抑えていた。

 え?ライトウルフ?

 乙女の秘密協定など何一つ知らぬ存ぜぬを貫いています。

 これぞ触らぬ神に祟りなしというやつですね。


 タッグEトーナメントが終わって2週間ほど経過した。

 ようやく中間テストが全教科終わった。

 これで勉強地獄から解放される。


 早いとこ挑戦するEランクダンジョンを決めないとな。

 あと一つEランクダンジョンをクリアすれば、Dランクに昇格できる訳だし。


 でも、その前に莉菜から話があるって呼ばれてるんだよな。

 郁斗の家に。

 何でも夕飯でも食べながら話をしないかって。

 何の話だろうな。


 莉菜に指定された時間は午後5時。

 ちょうどその5分前に「お食事処 二階堂」に着いた。

 すると俺がいるとわかっていたかのように中から郁斗が出てきた。


「蓮、そんな所に突っ立ってないで中に入れよ」


「あ、うん。そうするよ」


 中に入ると他のお客さんはまだいない。

 莉菜とオリヴィアの2人の姿も見えなかった。

 あの2人のことだからもう来てると思ったけど。


 それから待つこと数分、莉菜とオリヴィアが2人揃ってやって来た。


「郁斗はともかく、蓮は思ってたより来るの早いわね」


「私たちも待ち合わせ時間に遅れた訳ではないので、大丈夫ですよ」


 自分たちが最後の到着ということを少し莉菜が気にした様子だったが、オリヴィアの言う通りまだ待ち合わせ時間にはなっていない。

 決して2人が時間に遅れた訳ではない。

 それもあって「そうね」と莉菜もすぐに気にしなくなった。


 4人揃ってからまず夕飯を食べるつもりで集まっているので、食事の注文からすることになった。


 今回は俺がしょうが焼き定食。

 郁斗がしょうゆラーメン。

 莉菜が豚の唐揚げ定食 サラダ大盛り。

 オリヴィアが広島風お好み焼き。


 莉菜はサラダのみを大盛りにしてもらうように頼んでた。

 何でも1日の野菜摂取量が今日は朝、昼と少なめだから多めに食べておかないと体に悪いとか。

 そこまで意識したこと無かったけど、やっぱり若い時から意識しないとダメなのかな。

 明日から意識的に取り組も。


「そういえば、莉菜の話って何なん?」


「ああ、それまだ何も話してなかったわね」


 俺たちは莉菜に話があると言われて郁斗の家で夕飯を食べることになった。

 まあ、そのきっかけを作った本人はその事を忘れていたような雰囲気もあったけど。


「本題に入る前に確認したいことが幾つかあるの。まず3人とも『静寂の魔巣』を含めてEランクダンジョンはいくつ攻略した?」


「『静寂の魔巣』を含めるなら二つかな」


「俺は『静寂の魔巣』だけだな」


「私も『静寂の魔巣』だけです」


「てことは、私と蓮が二つ。郁斗とオリヴィアが一つね」


 意外にも郁斗とオリヴィアはあれからEランクダンジョンの攻略ができていないみたいだ。

 オリヴィアはあれかな、モンスターがカーラしかいないからかな。

 モンスター1体でEランクダンジョン攻略は厳しいだろうし。

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