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無限の可能性 進化と退化の軌跡 Let's Monster Battle  作者: 夕幕
第5章 タッグEトーナメント

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第60話 タッグEトーナメント3回戦 蓮&郁斗

『時間になりました。タッグEトーナメント3回戦 鬼灯蓮&二階堂郁斗 VS 新田大和&浜風青翔(あおと)を開始します』


『バトルSTART』


「出でよ、ブルー」


「出でよ、コン」


「来い、サーベル」


「頼むぞ、シロホン」


 3回戦の相手は両方とも一般種のモンスターか。

 サーベルという名前のモンスターはたぶんサーベルタイガーかな。


 シロホンはシロサイ?かな。

 パッと見だとサイに見える。

 でも、口が横に大きいからたぶんシロサイ。


 なんか2体とも魔法よりも近接攻撃を得意とするモンスターって感じだな。

 まずは距離を取って魔法で攻撃かな。


「コン、稲荷狐の祟り、稲荷狐の祈り」


「ブルー、プロミネンス」


「サーベル、サーベルファング」


「シロホン、角突進」


 速い!

 サーベルもシロホンも思っているより速い。

 でも、問題ない。

 こっちにはコンがいる。


「コン、影分身、陽炎、蜃気楼」


 コンは6体の影分身を出現させると、その内の1体が陽炎、別の影分身が蜃気楼を発動する。

 これは3人と解散してから郁斗が辿り着いた陽炎と蜃気楼のコンボを最大限活かす方法だ。

 同一の個体が陽炎と蜃気楼を発動させるとデメリットとして効果時間が短くなってしまう。

 しかし、それぞれ陽炎と蜃気楼を発動する個体を分ければデメリットは無くなることが判明した。

 これにより、このコンボと相性の悪い相手は永遠と幻の中を彷徨うことになるだろう。


「マジか!?どこにいるのかわからねえ」


「ていうか、幻覚ってこんなに気持ち悪いのかよ」


「ブルー、プチサンダー、ファイアボール」


「コン、狐火、鬼火」


 こうなってしまうと、魔法が使えるブルーとコンが一方的に相手を攻撃できる。

 相手にこのコンボへの対抗策が無ければの話だが。


「まあ、対策は用意してるけどな。サーベル、野生の嗅覚、サーベルクロー」


「シロホン、共鳴、一角突き!」


 サーベルとシロホンは幻には一切、惑わされることなく、ブルーとコンに突っ込んでくる。


 対策済みってことか。

 陽炎は新入生代表トーナメントでも見せてたし、無理もないか。

 でも、それだけで負ける訳じゃない。


「ブルー、プロミネンスアタックで迎え撃て!」


「コンは二尾の焔だ」


 シロホンの鋭利な角と炎を纏ったブルーが正面から衝突する。

 勢いよく助走をつけて走りこんで攻撃してきたシロホンに対してブルーはプヨンと数回ジャンプして距離を詰めてから攻撃を放っている。

 普通に考えればブルーがシロホンに吹き飛ばされるが、ブルーは見ている人をアッと驚かせた。


 なんとシロホンを弾き返したのだ。

 普通に考えたらどう考えてもシロホンが弾き返される要素はない筈。

 これが意味することは一つしかない。


 ブルーとシロホンの圧倒的なステータスの差。

 コンが最初にシロホンにデバフ、ブルーにバフを掛けているが、ここまできたら誤差の範囲内だ。


 今、シロホンに力負けしなかったのは市川先生がくれたアドバイスのおかげだ。

『追憶の回廊』での経験が、そして潜在解放がブルーは遥かに強くした。

 あれが無ければ、今もシロホンに力負けして更なる追撃を許して下手をしたらブルーが倒されていただろう。

 今になってなんか実感が湧いてきた。

 ブルーは強くなってる!


 サーベルはコンの本体を瞬時に見極めて攻撃する。

 それをコンもブルー同様に迎え撃つ構えだ。

 ブルーがシロホンを弾き返したことからコンもという期待が観客から募る。


 サーベルとコンの攻防は思いもよらず、あっけなかった。

 サーベルがコン本体に辿り着く前に6体の影分身からフルボッコにされた挙句、本体の炎を纏った尻尾で薙ぎ払われてシロホン同様に吹き飛ばされた。


 少なからず、サーベルとコンの影分身は距離があった。

 でも、コンの影分身はまだバトルが始まってから一度も攻撃スキルを使用していない。

 攻撃スキルはコン本体が狐火と鬼火を使っただけ。


 相手のプレイヤー、新田大和は一つ大きな勘違いをしていた。

 本体と影分身は同時に同じスキルが使えず、且つクールタイムを共有していると。

 最初に陽炎と蜃気楼を別々の影分身が使用した。

 そのことから制限付きのスキルと判断した。

 そして、狐火や鬼火といったスキルを本体しか使わず、その後、影分身が使う気配がなかったから影分身ともクールタイムを共有していると間違った解釈をしてしまった。


 最初に陽炎と蜃気楼を別々の影分身に使わせたのは、デメリットを解消する為。

 攻撃スキルを影分身に使わせなかったのは、本体と影分身の攻撃スキルのクールタイムを計算して波状攻撃を仕掛けようと考えていた為。


 つまり、新田大和は深読みしすぎたとも言えるが、一番ダメだったのは決めつけるのが早すぎた。


 バトルの形勢はほぼ決まったも同然。


 サーベルのスキル、野生の嗅覚でコンの陽炎と蜃気楼のコンボを破ってはいるが、そもそも距離が詰められない。

 ブルーはフィールドを動き回りながら時折、魔法で攻撃。

 コンは四方八方に影分身を散らばらして、猛攻撃。

 特に全体攻撃である鬼火がサーベルとシロホンを苦しめている。


 サーベルもシロホンもどうやら魔法は使えない感じだな。

 この状況で温存する理由もないしね。

 魔法が使えたら正直、かなり厄介な相手だけど、使えないならもう敵じゃない。

 このまま時間は掛かるけど、チクチク削っていきたい。

 できれば、このまま電光迅雷とスカーレットアローは見せずに勝ちたいな。


 最後、シロホンがブルーまであと一歩のところまで接近することに成功したが、フレイムフォースで為す術もなく、迎撃された。


『シロホン DOWN』


 サーベルは影分身が一撃でも攻撃をもらうと消えるという特徴に気づき、本体ではなく、影分身を早々に消し去った。

 しかし、その頃にはシロホンがブルーに倒されており、奮闘はしたものの2対1の状況を覆すことはできなかった。


『サーベル DOWN』


 これで3回戦突破か。

 とりあえず、1日目は勝ち残れたな。

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