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無限の可能性 進化と退化の軌跡 Let's Monster Battle  作者: 夕幕
第3章 『静寂の魔巣』

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第35話 お昼休憩

 第1エリアの女王雀蜂(クイーンホーネット)ほど苦戦はしなかったけど、かなり手強かった。

 エルナとコンが全体攻撃スキルを取得していなかったら取り巻きの軍隊蟻(アーミーアント)を倒し切ることができなかったと思う。

 女王雀蜂(クイーンホーネット)は取り巻きである眷属と連携して攻撃をしなかったけど、眷属の数が洒落にならないくらい多かった。

 女王蟻(クイーンアント)は取り巻きである眷属と連携させると厄介だけど、分断すれば何とかなる。

 物量で押す第1エリア、巧みな連携で翻弄する第2エリアときた。

 第3エリアは蜘蛛(スパイダー)系モンスターが出現する。

 今度はどういう感じなのかな。


「お疲れ様!第1エリアほど苦戦しなかったわね」


「それだけ俺たちが強くなってる証拠だよ」


「はい!それに眷属を分断して倒せたのが大きかったと思います」


「そこはエリアボスを単独で抑えたブルーのおかげね!ありがとう」


 プルン、プルプル


 うん、ブルーは凄く頑張ったな。


「さてと、じゃあ次のエリアに行きましょ」


「モンスターの強化はどうします?ここは見送りますか?」


「俺は莉菜と同じで次のエリアに行く派かな。今、更にスキルとか覚えさせても扱いきれないだろ?」


「うん、今あるスキルを使いこなせるようにするのも大事だしね」


「オリヴィアの言いたいこともかわるけど、モンスターはこの子たちだけじゃない訳だし。他の子たちに使う分も残しておかないと」


「そうですね。私うっかりしてました」


 こうして俺たちは次のエリア、『蜘蛛の魔巣』に行くことになったが、その前に済ませておかないといけないことが発覚した。


 まだお昼ご飯を食べていなかったのだ。

 昨日はお昼ご飯を食べるのも忘れてゲームをしたけど、今日朝にさすがにご飯食べないは体に良くないからちゃんと食べようと話をしていた。

 第3エリアに行く前にそこに気づいて4人でお昼ご飯を食べに行くことになった。


「お昼ご飯何を食べる?」


「私は日本食が食べたいです!」


「私はどこでもいいかな」


「オリヴィア以外、特に要望無さそうだな。それなら折角だし、俺の家来るか?家、飲食店なんよ」


「へえー、初めて知った。うん、折角だし郁斗の家に行ってみるのも有りね」


「俺も興味あるし、いいよ」


「郁斗の家では日本食も提供してますか?」


「もちろん、和食、洋食と両方提供してるよ」


「なら私も問題ありません!!」


 オリヴィアって和食がそんなに好きなのかな。

 日本人はみんな和食って言うけど、海外の人からすると日本食なのか。

 なんか新鮮な響きだな。

 それに郁斗の家がどんな所か楽しみだな。

 いつの間にかこっちに来て話を聞いていたブルーがプルプルして、ワクワクしてる。

 これじゃあ、ここからの移動中もARゴーグルは外さない方がいいかな。


 今いる場所から郁斗の家まで徒歩10分ほどで着いた。

 店の名前は「お食事処 二階堂」だった。

 思ってたより、シンプルな名前。

 中は大衆食堂といった感じだった。

 変に堅苦しそうな雰囲気のお店じゃなくて、ホッとした。

 お昼時間のピークが過ぎているからか、そこまで人はいなかった。


「もう少し早く来ると人で溢れかえってるけど、この時間ならこんなもんかな」


「へえー、私南区だから普段この辺りには来ないのよ。全然知らなかった。蓮はこのお店のこと知ってた?」


「俺も初めて知ったよ。東区に来ることってないから」


 俺の家は北区にあるから東区には特別、用事でもない限り来ないんだよな。

 東西南北、それぞれの区画で一通り何でもあるから他の区画に行くことって珍しいんだよな。

 今日はみんなで『静寂の魔巣』の第2エリアに挑戦するから東区に来てただけだし。


「そういえば、オリヴィアはどこに住んでるの?」


「私は学園寮です。なので、ゲーム以外の理由で外に出ることは無いので、今すごく楽しいです!」


「あ、そっか。出身はアメリカだっけ?アパート借りて一人暮らしよりも、寮の方が楽よね」


「はい!私としてはもう少し日本食があれば文句なしなのですが…」


 ああ、学園寮の食事ってバランス重視でしっかりと献立が決められてたような気がする。

 学園としてはそれが嫌なら自分で作るか外食するとか自由にしていいって感じなんだよな。


「それよりさ、こんな所で突っ立ってないで、早く席に座らないか?」


「「「ごめん(なさい)」」」


 話に夢中になって入口付近でずっと立ったままだった。

 郁斗が声を掛けてくれなかったらあのままあの場所で話し込んでたかも。

 俺たち4人が席に座るとそれを見計らっていたかのように店員さんが来た。

 いや、たぶん席に座るのずっと待ってたんだろうな。

 お店の中にお客さんが少なくて良かった。


「いらっしゃい!郁斗がお友達を家に連れてご飯食べに来るなんて、夢かしら?明日はきっと槍の雨でも降るわ。気をつけないとね」


「母さん、そりゃないだろ。偶にここでご飯食べてるじゃんか、お客として!」


()()で来て食べてるのは覚えてるよ」


「うっ…」


 郁斗って自分の家なのにお客としてご飯食べに来ることあるんだな。

 しかも一人で。


「郁斗って変わったとこあるのね。知らなかったわ」


「いや、何か変な勘違いしてるだろ。違うからな!今まで友達誘っても誰も来なかっただけだからな!」


「うんうん、そっかそっか。そういうことにしといてあげる」


 莉菜が郁斗のことを生優しい目で見ている。

 何か楽しいな、こういうのも。

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