表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無限の可能性 進化と退化の軌跡 Let's Monster Battle  作者: 夕幕
第3章 『静寂の魔巣』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/324

第23話 パーティー結成

「Eランクで『遊楽園』攻略したのは過去にあの人だけだぞ」


「わかってるわよ。でも私はあの人に憧れるだけなのは嫌。いつか必ず超えてみせる!それが私の夢だから」


「夢か…」


 最強のプレイヤー、新垣輝夜を超えることが姫島莉菜の夢。

 誰もが一度は思い描く夢だが、現実は無情だとすぐに諦める。

 それほどまでに強い。


 でも、俺の夢って何だろう。

 ブルーを俺だけのオリジナルモンスターにすることかな。

 でも、どうすればそこに行き着くのかな。

 自分だけのオリジナルモンスターの育成。

 正直、全然わからない。

 二階堂郁斗やオリヴィア・ブラウンはどうなんだろう。


「私は日本が大好きなので、白黒学園に来ました。もちろん、新垣輝夜さんの大ファンです!あの人とジャスパーさんのバトルはいつも凄いですから。私もいつかあんなバトルしたいです!これが私の夢です」


「俺はこのゲームでプロになるの目標にしてたから夢って言われてもなあ。でも、最強を超えるのは悪くないな。俺もその夢に乗っからせてもらうとするか」


「オリヴィアと二階堂はそんな感じだったんだ。てか、二階堂は人の夢に勝手に乗っかるな!」


「いいだろ!減るもんじゃないし」


「鬼灯さんの夢は何ですか?」


 姫島莉菜と二階堂郁斗が痴話喧嘩をしているのを他所にオリヴィア・ブラウンは話を振ってきた。

 まあ、この流れなら当然と言えるか。


「みんなみたいな大それた夢は無いよ。ただ、ブルーを俺だけのオリジナルモンスターに育て上げたい。それだけかな」


 その後、暫く沈黙が続いた。

 いつの間にか痴話喧嘩は収まっていた。

 それを破ったのは姫島莉菜だった。


「ふーん。まあ夢は人それぞれだし、いいんじゃない?」


「はは、でも尚のこと強くならないとな。弱いと不自由だぞ」


「自分だけのオリジナルモンスター。私もカーラをそんな風に育てられたら…」


「そうだね」


 互いに夢を語った。

 思いもよらないことだったけど、みんなと少しだけ仲良くなれた気がする。


「話を戻すけど、『遊楽園』攻略はオッケーってことでいい?」


「はい!!」


「このメンバーなら確かに何とかできそうだしな。俺もいいよ」


「みんながいいなら俺も大丈夫かな」


 『遊楽園』攻略。

 みんなの考えは一致した。

 この4人で『遊楽園』を攻略する。


「じゃあ、明日は土曜日で学校ないから朝から行きましょ!待ち合わせは現地に午前9時」


 ***


 4月27日土曜日、今日は新入生代表トーナメントでベスト4に残った4人でランク変動型ダンジョン『遊楽園』に挑戦する。

 ゴールデンウイーク明けの土日、5月11日、12日にはタッグEトーナメントがある。

 このトーナメントまでに『遊楽園』を攻略するのがパーティーとしての目的だ。


 待ち合わせ時間は午前9時。

 楽しみ過ぎて早く家を出すぎた。

 1時間前に着くのはさすがに早すぎるよなと思っていたら既に他の3人は待ち合わせ場所にいた。


「おはよう、3人とも早いね。まだ1時間も余裕あるよ」


「おはよう、鬼灯。そういうあんたも早いじゃない。そこはお互い様でしょ?」


「そうそう。それとさ、3人で話してたんだけど、俺たちお互いのこと呼ぶとき他人行儀だから名前で呼び捨てにしないか?」


「これからパーティーを組んで共に『遊楽園』攻略に挑みますし、ちょうどいいタイミングだと思います!」


「名前で呼び捨てか。うん、いいんじゃないかな」


「なら、決まりね。今日からしばらくよろしくね。蓮、郁斗、オリヴィア」


「こっちこそよろしく頼む」


「はい、よろしくお願いします」


「うん、よろしくね」



『遊楽園』は元々遊園地として使われていた場所に用意されたARダンジョン。

 今は営業もしておらず、廃遊園地と化している。

 ここを訪れるのは『Let's Monster Battle』で遊んでいるプレイヤーくらいだろう。

『遊楽園』に入ると廃遊園地とは思えない光景が目に入った。

 この光景を一言で表すなら地獄。

 辺りには常に沸騰し続けている真っ赤な池。

 所々に針の先端が突き出ている山。

 ここは『遊楽園』第1エリア、等活地獄。

 この等活地獄が最初の関門。


 この先に待ち構えているエリアにも共通しているが、遭遇したモンスターはできる限り、同時に倒さないといけない。

 1体でも生き残っているモンスターがいると倒したモンスターが蘇ってしまう。

 モンスター1体1体は当然のように強い。

 その上で同時に倒すという縛りが発生する。

『遊楽園』が理不尽な理由の1つはこれだ。


 もう1つの理由は各エリア毎にエリアボスがいることだ。

 エリアボスを倒してもダンジョン攻略とはならない。

 ダンジョン攻略は最奥にいるボスモンスターを倒して成立する。

 エリアボスを倒さないと次のエリアには行けない。

 つまり、道中立ちはだかるエリアボスを全て倒した上で最奥のボスモンスターを倒さないと『遊楽園』は攻略できない。

 しかも最後のエリアに関してはエリアボスを倒した後にボスモンスターとの連戦が待ち構えている。

 このダンジョンが如何に理不尽か理解できるだろう。


「さてと、どうやら俺たち歓迎されてるみたいだぞ」


「全く嬉しくない歓迎ね」


「吞気なこと言わないでモンスターを召喚して戦いましょう!」


「そうだね」


「出よ、コン」


「降臨せよ、エルナ」


「君臨せよ、カーラ」


「出よ、ブルー」


 目の前に現れた鬼の姿をしたモンスターを倒すために俺たちはモンスターを召喚する。

 ここ『遊楽園』での初バトルが幕を開ける。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ