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無限の可能性 進化と退化の軌跡 Let's Monster Battle  作者: 夕幕
第2章 新入生代表トーナメント

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第21話 決勝戦 エルナVSカーラ

「俺たち2人とも準決勝で負けたな」


「うん、二階堂くんとバトルできなかったのが心残りかな」


「はは、まあバトルする機会なんてこれから先幾らでもあるよ。それより、決勝戦はどっちが勝つと思う?」


「カーラかな」


「だよな。天使は準最強種だけど、本来の力はもっと進化しないと発揮できないからな。悪魔は最初からナイトメアが使えるからプレイヤーランクが低い内は普通なら悪魔が勝つよな」


 準決勝で敗れた2人は決勝戦を見に来ていた。

 2人の勝敗予想は共にオリヴィア・ブラウンとカーラの勝利で一致した。

 決めてとなった要素は天使(エルナ)が本来の力をまだ発揮できないことにある。


 遂に新入生代表トーナメントの決勝戦が行われる。

 現時点での白黒学園1年生最強プレイヤーとそのモンスターが誰かが決まる。


「それでは時間になりましたので、新入生代表トーナメント決勝戦を始めます!」


『バトル START』


「降臨せよ、エルナ!」


「君臨せよ、カーラ!」


 フィールドに天使と悪魔が召喚させた。

 2体のモンスターは召喚と同時に空へ飛び上がる。


「エルナ、シャインランス!」


「カーラ、躱して闇刺突!」


 エルナの放ったシャインランスを空中で躱し、一気に距離を詰めるカーラ。

 しかし、エルナは空中を飛び回り、プチシャイン、プチファイア、フレイムランス、ファイアボールと使える魔法は全て駆使している。

 カーラはそれらの攻撃を巧みな身のこなしで回避しつつエルナとの距離を縮める。

 この攻防からエルナよりもカーラの方が素早さは高そうだ。

 徐々にカーラをエルナとの距離を縮めている。

 エルナの魔法が全てクールタイムに突入したタイミングを待っていたのか、ここでカーラが仕掛ける。


 エルナとの距離がおよそ3メートルとあと少しで槍の間合いに入るところでプチダークとダークボールを放つ。

 右手に持つ槍にばかり意識がいっていたエルナは想定外の攻撃に対応ができず、まともにくらってしまう。


「カーラ、ナイトメア!」


 オリヴィア・ブラウンはこの一瞬を見逃さなかった。

 闇魔法をくらい、デバフにかかってしまったエルナには必中の攻撃となる。

 エルナを闇の奔流が飲み込む。


「エルナ、プチヒール、キュアヒール!」


 エルナに大ダメージを与えることに成功したが、すぐにプチヒールでHPを回復されてしまった。

 それに加えて、キュアヒールでデバフも解除されてしまった。

 幾つかのスキルがクールタイムに突入している点以外は振り出しに戻ってしまった。

 エルナみたいに回復魔法を使えるモンスターには回復される前に速攻が鉄則。

 それを仕掛けて見事に決めてみせたが、僅かに届かなかった。


「カーラ、連続突き!」


 しかし、HPを回復され、状態異常も解除されたが、エルナとカーラの距離が離れた訳では無い。

 今エルナはカーラの槍の間合いにいる。

 魔法がクールタイムに突入しており、使えない為、カーラは槍を使って攻撃する。

 しかもただの連続突きではなく、闇属性が付与された連続突きだ。

 一撃でもくらえば再び、デバフを付与される。

 相手と間合いを詰めて戦う経験の少ないエルナはカーラの槍をまともに受けてしまい、デバフで素早さが大きく下がる。

 キュアヒールは未だにクールタイム中。

 プチヒールもクールタイム中だ。

 このままの間合いで戦い続ければ、確実にエルナに勝機は無い。

 両プレイヤー共にそれをよくわかっていた。


「エルナ、プチシャイン!距離を取って」


「させません!カーラ、闇刺突」


 しかし、両モンスターの攻撃は互いに当たらなかった。

 いや、エルナは攻撃をした訳ではない。

 プチシャインの光を目眩ましに使い、距離を取ったのだ。

 思いもよらぬ行動にカーラの目は一時的に潰された。


「シャインランス、フレイムランス!」


 まだ視界が回復していないのか回避行動が取れず、シャインランスとフレイムランスがカーラに直撃する。


「カーラ、ナイトメア!」


「え、もうクールタイム明けたの?早すぎない?」


 ここでこのバトル2度目のナイトメア。

 ナイトメアはカーラの目が潰れていても必中の攻撃であることに変わりは無い。

 エルナの回復魔法のクールタイムが明ける前にカーラのナイトメアのクールタイムが明けた。

 闇の奔流がエルナを襲う中、カーラはプチダークとダークボールで追撃する。

 しかし、プチダークとダークボールは躱される。

 素早さがデバフにより落ちた状態でも辛うじてカーラからの追撃を躱せているが、それも時間の問題だろう。

 遠距離攻撃ではダメだと悟ったのか一気にエルナとの距離を縮める。

 エルナの回復魔法がクールタイムから明けるのが先か。

 それともカーラの更なる追撃が決まるのが先か。


 このバトル、決着はそう遠くないかもしれない。

 誰もがそう感じていた。


 ただ1人だけずっと機会を伺い、待ち続けている。

 カーラの槍がエルナを穿とうとするタイミング。

 ギリギリまで待ち、見極めた。


「エルナ、ファイアボール!」


「しまっ…きゃあああ」


 自分が攻めているつもりのカーラはこの至近距離でまさか反撃をもらうとは露にも思っておらず、被弾する。

 その為、両モンスターは再び距離を置く状況となった。

 エルナは自分たちで作り出した状況に対してカーラとしては相手に作られた状況。

 それに時間が経つ、これはエルナに有利に働く。

 カーラとしてはこれ以上ないくらい最悪の展開だ。

 恐らく、もうすぐ回復魔法のクールタイムが明ける。

 そしたらまた振り出しに戻る。


「エルナ、プチシャイン!」


「カーラ、プチダーク!」


 プチシャインとプチダークがぶつかり、相殺されなかった。

 エルナのプチシャインの方が威力で勝っており、貫いてカーラ目掛けて一直線。

 それを何とか躱すカーラだったが、逆にその瞬間を待っていたと言わんばかりに狙い撃ちされる。

 プチシャインを何とか躱したカーラに光の槍が突き刺さる。


「え、嘘」


『カーラ DOWN』


 光魔法は威力は低いが、速度に特化している。

 エルナは最初から回復魔法のクールタイムが明けるのを待たずに勝負を決めるつもりだった。

 ここで互いの認識の差が勝敗を分けた。

 カーラはエルナが回復魔法のクールタイムが明けるまで時間稼ぎをすると考えていた。

 それを見越した上で、エルナは回復魔法のクールタイムが明けるのを待たずして勝負を決めにいった。

 失敗しても回復魔法のクールタイムが明けるのを待つだけ。

 ローリスクハイリターンの賭けだった。

 回復される前に倒さないとという焦りがカーラに敗北を招いた。


「決まったぁ!!!!決勝戦、激闘を制したのは姫島莉菜!そして惜しくも敗れ準優勝となったのはオリヴィア・ブラウン。この2人と準決勝で破れた鬼灯蓮、二階堂郁斗はコンビを組んで来月行われるタッグEトーナメントに出場してもらう。そこでの活躍を期待してるぜ!」



 鬼灯蓮、二階堂郁斗 ペア

 姫島莉菜、オリヴィア・ブラウン ペア

 白黒学園代表としてタッグEトーナメント出場決定!!

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