ひのきのぼうとひのき魔法
「いやぁ、大丈夫か?お前」
「おもに勇者さんのせいっすね…」
「回復魔法とか無いのか?」
「あるっすけど僕は使えないんすよね」
「なるほどなぁ」
勇者はそう言いながらムシャムシャとオークの肉と行きに買った薬草を食べる
「勇者さん何食ってんすか?」
「ん?肉!」
「もう草っすよ!!」
「え、薬草だけど…」
「何で僕にくれないんすか!?」
「だって買ったの俺だもん。欲しかった金出せ!」
「僕のお金とったの誰っすか!」
「あぁ、そうだったな…仕方ないホラよ」
ユウの前に投げられる薬草
「なんでそんな雑なんすか!?砂が着くじゃないっすか!!」
「そのくらい我慢しろ!肉を取ったのも俺だ!」
「それは僕の犠牲の元で出来てんすよ…」
「うるさいうるさいうるさい!!文句は言うなぁ!怒るぞ!!」
「可愛い……w」
そう、勇者は性格や口調全てはクズだが顔だけは可愛いのだ、カッコイイのじゃない可愛いのだ。
ベビーフェイスと言うのかなんと言えば分からないが女顔負けの可愛さを持つのだ。
「分かったっすよ…もう…」
「分かればいいのだ分かれば…今日はご飯を食べたら魔法を教えるんだぞ!良いな!」
「了解っす」
それから改めて自己紹介や生い立ち等をお互い説明したのだ。
「じゃぁ、魔法を教えてくれ」
「分かったっす。まずは操作魔法と炎魔法の復習をしましょう。あの木をここまで持ってきて下さい」
「分かった!操作魔法 第1式 クグウ!」
しかし全く動かない
「あ、あれぇ…??操作魔法 第1式 クグウ!」
しかし動かない。
「おかしいっすね、操作魔法 第1式 クグウ!」
ユウの前に木が置かれる
「なんで!俺もしたい!操作魔法 第1式 クグウ!」
勇者の荷物の中にあるひのきのぼうに魔法をかけるとすぐに目の前にひのきのぼうが置かれる
「あれ…wもしかしてショウさんひのきのぼうしか魔法かけれないんじゃないっすか?w」
「そんな事ないもん!操作魔法 第1式 クグウ!」
ユウの前にある木に魔法かけても全く動かないまして隣のひのきのぼうがカタカタと動き出す
「ぅぅぅぅ!!」
「まぁまぁそんなこともあるっすよ…wショウさんの魔法は操作魔法じゃなくて ひのき魔法 っすねw」
「お前殺すぞ?」
「ごめんなさい。とりあえず炎魔法の練習するっす 炎魔法 第1式 ガラン!」
ユウの前の木が燃え出す
「水魔法 第1式 シュウパ」
ユウの前の炎が鎮火される
「まずはこの木を燃やすっすね!」
「分かった!炎魔法 第1式 ガラン!」
しかし何も起こらない
「ひのきのぼうにかけてみて下さいっす…w」
「………炎魔法 第1式 ガラン」
ひのきのぼうがコウコウと燃え出す
「さすがっすね…wさすがショウさんっすw」
「お前殺す」
「ごめんなさいっす。でも分かったっすね、
ショウさんはひのきのぼうしか魔法を使えないっすね。あ、あとひのきの木」
「そうみたいだな……」
「ひのき魔法っすね!」
「もうそれでいいよ…ひのき魔法 第1式 水」
ひのきのぼうが鎮火される
「僕が教える必要なさそうっすねw」
「もう寝る!!」
そう言ってオークの骨と一緒に転がる
「分かったっすよ。おやすみなさいっす」
「…………」