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だいなし!

世界はかつてない争いに満ち溢れていた。

その世界のちっぽけな村で老人が呼吸を整える。


邪魔してはいけないと村中の人間が集まっているにも関わらず、大人から子供まで声を出すことはない。


全員が知っている。

この儀式が成功すれば全ての争いが無くなり平和な世界が訪れることを。


儀式の為に四人の若い娘が自分の首にヤイバをむけて、力任せに首に添わせ引きおろす。


だれも悲鳴や悲しみを表情に出さず、その光景を眼に焼き付ける。


全ては決まっていたことだから。


それと同時にその中心に、美女とも美男子とも言えぬ人物が光柱のなか現れる。


言い伝えの通りなら、その人間が世界を救う神だと。


天が暗黒に覆われていたことに後から気づく。

あまりにも光柱に目が奪われていたから。


そう。この儀式は神に選ばれた人間をこの世界に呼び寄せる儀式なのだから、空にまで集中していなかった。


その光柱の中の人物に、天からの声が問いかける。


「そなたはあらゆる困難な儀式、捧げ物、全てを持って転生された。そなたは、言霊と言う力、すなわち口に出した全ての言葉が具現化する力が備わっている。」



儀式の成功に村人全てが歓喜の声をあげる。


そんな中、光柱の中の人物はつぶやいた。



「そんな力あるわけない!!」


「いやいやそなたの言葉は全てを現実にしてしまうのだから!?


村人達が慌てふためく中天からの声は


「承知した!」


と言葉を返しそれ以上の返信を認めなかった。



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