10/10
最終話 俺のちっぱいエルフはラノベ作家
『俺のちっぱいエルフはラノベ作家』
なんと、猫先輩が、Webサイトに投稿したら、特別賞をいただいた。
二人で書いた作品なので、感慨もひとしおで、涙腺がゆるんだ。
猫先輩に微笑ましがられてしまった。
これが、本になるらしい。
推敲中だ。
ネココ先輩の大作家ぶりと、そのライバルイヌコをお楽しみいただきたい。
猫野春香先輩は、先に東大の粘菌チームに行った。
俺も猫先輩と同じように、文芸部を続けながら、受験したい。
受験校は、将来を見据えて文系に拘るのをやめた。
何回浪人をしてもいいから、美大に行って、陶芸をしたい。
文字ばかりではなく、土との対話をしたい。
俺にとって、夢って名誉欲だったのだろう。
本当の夢っていいな……。
『俺のちっぱいエルフはラノベ作家』
この本が、出版されたら……。
告白したい……。
あのひとに……。
Fin.
読んでいただき、誠にありがとうございます。