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日々、崩壊、そして構築  作者: 香をる
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今日は構築中?

今日は割りと落ち着いているわたし。ですが、今日も文豪糞食らえ!の精神で、書きたいように書くわたし(笑)

それとこれとは別の話。

とはいえ、別に有名作家が嫌いな訳ではない。ただ、分っかりにくい言葉でよくわからない文章をもっともらしく綴る作品がいかがなものかと思うだけである。

だって、言葉は通じてなんぼじゃないの?読んだ人の大半が理解に苦しむなんて、ナンセンス。日本語を読んだはずなのに、外国語を読んだようなもんだ。

でも、わたしの好きな作品は、ファンタジーや、ミステリー、歴史ロマン、風刺物などだ。こういうのは、どんな構想で出来上がり、作品になるのか考えただけで頭が下がる。

絶対、頭の中ごちゃごちゃになる。展開、キャラ設定、覚えるだけで大変だ。そこに色んな伏線を張って、やっと面白いものになり、大作に仕上がるはず。人の頭脳ってすごい!


わたしは、こんな入院生活に入るまでは、そんな読書家ではなかった。だって、普通に生活してたら本なんて読む時間ない。主婦だし。生活に追われて、ドラマをいくつか観るのが精一杯。ドラマ大好き!普通の主婦である。

映像を見る方が、読書より時間的に効率がいい。でも、入院したら、暇で暇で、本が唯一の友達になった。他にできることなんて限られている。だから、今まで手に取ったことのなかった有名作品から、話題の新作、ドラマや映画など、映像化されたものまで色々読んだ。

映像を観るのと違って、想像することで、ドラマや映画とはまた違うものを感じられた。

映像は、それを造る監督や、演者の主観などが入るから、まったく違う見方になっていたり、自分が想像したものとは別物として楽しめたり、捉え方に驚いたり、いまいちだったり。両方知ると、これは新しい発見だったね。

文章って面白い!読む人によって、そこから感じるものや、生み出すものが全然違ってきたりする。登場人物に、誰を当てはめて読むかによっても、作品が変わってくる。

きっと、世代によって、どの役者がぴったりくるか全く違う感想をもつんだろう。誰が演じても同じでは決してないのだ。

太宰 治の話をしたが、なぜ興味を持ったか。それはたまたまBS かなんかで生田斗真が演じた「人間失格」を見たからだった。後に残る、消化不良と、後味の悪さ、そして、なんとも言えない暗い感じ。でも、何かしら惹かれるものがあった。だから、たまたま母が持っていた薄いその「人間失格」という有名すぎる本にカバーをかけて、(こんな本、持ち歩くの恥ずかしいでしょ!)

読み始めた。

すると、映像とは全く違う内容に驚愕した。これ、どっちも見なきゃ全く違う解釈するやつ!


映像は、本当に本当にダメな色男の堕落の話、という感じだったのだが、本を読むと、その内面と葛藤が小さな頃から内に秘められ、誰にも理解されず、彼の前を通りすぎていく人々。でも、みんな彼を放っては置かない。何かが人々を惹き付けるのだ。しかし、彼はその好意や興味を受け止めることはできない。

弱いままに大人になって、そのまま朽ちていく太宰の姿が綴られていた。

これはどちらかが表現不足だったとか、そういうことではないのだと思う。

生田斗真は完全にやりきっていたと思う。役者魂すら感じる。ただ、映像化が本当に難しいのだろう。まぁ、物語というより、太宰自身の精神の話だから無理もない。


今日は本、映像の話になったが、書くという行為は本当に基本的なことで、一番シンプルな表現方法だと改めて気付かされる。

似たようなものに絵という方法もあるが、これはもっと解釈の幅が広くなる。芸術って何だろう?未だによくわからない。結局、多くの人に届いたものが結果的にそう呼ばれるんだろうか?

わたしも昔から美しいものが好きだ。綺麗な絵や服、景色が好きだ。こういうものは直接、生活に結びついてはいないだろう。だけど、人生を豊かにする。思った以上に幸せになれることもある。ものを造る。これって実用は別にしてもとてもとても素晴らしいことなんだと思う。自分なりの方法で、表現で。文章、絵画、歌唱、デザイン、ありとあらゆる手段がある。いま、わたしはその中から文章を選ぶ。


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