無償の代償
前書き
※これはあくまで個人的な見解です。
さすがに大企業やアメリカ政府が個人のPCまで直接監視・操作する可能性は、ほぼゼロだと確信しています。
ただし、世の中の仕組みや意図の一端を想像することは、個人としてのリスク意識を高める上で意味があると思っています。
世界は静かに変わっていた。
最新のWindows 11が無償で配布されることになったとき、ほとんどの人は歓喜した。だが、ある人物──フリーランスの情報セキュリティ研究者、悠斗──は違った。
「無料、だと?」彼は呟いた。
これまでの常識では、ソフトウェアには代価が伴う。無償で世界中に広まるOS──その背後には、何か大きな仕掛けがあるはずだ。
その夜、ニュースで飛び込んできたのは、トランプ大統領がマイクロソフトに大規模出資したという報道だった。
悠斗の直感は鋭く告げた。
“政府と企業が手を組んだら、情報の流れはどうなる?”
彼は自宅のPCに向かい、Windows 11を起動する。セットアップ画面で促されるのは、Microsoftアカウントへのログイン。
「オフラインでも使える」と説明書に書いてあるが、画面の隅には小さな注意書き──
『クラウドとの連携で、最適な体験が保証されます』
悠斗は薄笑いを浮かべた。
無償で配布することで、全世界のユーザーを“データの提供者”に変える──それも知らずに。
その瞬間、彼の脳裏をよぎるのは、0xc000000eのブルースクリーンの記憶だった。
「winload.exe……こんなものまで、巧妙に仕組まれているのか」
悠斗は立ち上がり、窓の外を見た。ネオンの街が光の河のように揺れている。
政府と企業、クラウドとオフライン、無償と代価……
すべてが交差する世界で、誰が本当に自由なのか。
彼は静かに決意した。
「情報の流れを、見極めてやる」
そして、悠斗の夜は始まった。
あとがき
何らかの意図が見え隠れしているのは事実です。
Webカメラやクラウドを通じた監視の想像、あるいはそのPCがハッキング拠点になる可能性──漫画や映画で見たシナリオのような気配もあります。
現実的には大企業や政府が個人のPCを直接狙う可能性は低いものの、テクノロジーの設計やOSの更新を通じて、未来の選択肢を容易にする「布石」があるのも否定できません。
Windows 11 にするか、Linux に切り替えるか――そろそろ決断しなければならない時期なのかもしれません。




