表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移~アイテムチート  作者: けんもも
9/17

第9話 商業ギルド

第9話 商業ギルド




 女将さんが言うように、3階の角部屋で、日当たりもいいし、部屋にトイレとシャワーが付いていた。窓ガラス付きで、ビジネスホテルって感じだ。ベッドも清潔なシーツが敷いてあっていい感じ。


 シャワーを浴びようかとも思ったけど、街を回って着替えとか仕入れてからにしようと思い直して、そのまま宿を出た。大通りに出て、中央部に向かって通りを歩く。来る時にもみたけど、商店が多い。服屋と食料品店が多いかな。大通りと垂直に交わる通りが何本もあって、それぞれの通りには、露店を含めてたくさんの商店が並んでいる。


 元の世界で言えばベーグルサンドみたいなものがあったので早速買って、食べながら歩く。なかなかうまい。たれが絶妙だ。これで大鉄貨1枚だ。日本円で100円ほど。100円マ○クみたいなもんだけど、ボリュームと味は段違いだ。


 商業ギルドを見つける前に、カジュアルな服屋を見つけた。ボタン付きのシャツやら、Gパンみたいなズボンが売られている。生地もゴワゴワしてなくて着心地がよさそうだ。早速入って試着してみるといい感じ。裾直しはすぐにやってくれると言うので帰りに受け取ることにして、取り敢えず上下2着ずつ購入した。全部で銅貨4枚。今着ている服が、大鉄貨2枚ぐらいだったから、実に50倍だ。高級服なのかもしれない。


 その店を出てさらに歩いて行くと、いかにも神殿って感じの建物が大通りの先の方に見えてきた。

あれが職業神殿か、スキル神殿か。入場料が無駄になるとか言われたけど、問題ないだろう。先に職業神殿で職に就いてしまおう。ともかく、イベントリーが使えないといろいろ不自由だしね。


 そう考えて神殿に向かって歩いていると、大通りを挟んで反対側に商業ギルド支部会館があった。レンガ造りの3階建ての立派な建物で、多くの人が出入りしている。横の方から荷物を積んだ荷馬車も出入りしているから、奥の方には倉庫もあるんだろう。早速、予定変更して、通りを渡って支部会館へ。



 会館の中に入ると、そこは空港の受付カウンターみたいな感じだ。ずらっと並んだ受付台の横に、商品を受け渡しする低い台が並んでいて、受付の前には綺麗な受付嬢が座って、商人と思しき人たちの対応をしていた。中に入って少し戸惑っていると、執事セバスチャンって感じの白髪の美中年の男性がやってきた。


「ようこそ、当商業ギルド支部へ。本日はどのようなご用件でしょうか?」


「あー、あの、商人に関するスキルとか、魔物の素材に関する情報などを知りたいのですが、そう言った関係の書籍や資料はありますか?」


 コミ障の俺にしては上手く言えた。この世界に来て、俺のコミ障は完治しつつある・・・と思う。多分、俺が話す言葉は、スキルの力でこちらの世界の人に対して違和感なく、適切な表現で翻訳されていると思うしね。敬語、丁寧語、標準語、方言などなど言葉を出す時にいろいろ気にする必要がないし。それに相応しい態度と気持ちを持って言葉を出せば問題なく、適切に翻訳されているっぽいことが解って、気が楽になった。


「素材に関する情報でしたら、あちらの方に素材目録と辞典がございます。どなたでもご覧いただけますが、破損等の保障のために保証金として大銅貨1枚を頂いております。破損等がなければお帰りの際に保証金はお返ししております。尚、商人ギルド会員で銅クラス以上の方の場合には、保証金は必要ございません」


「商人ギルド会員ですか?」


「はい。年会費をお支払いいただければどなたでも加入できます。ご存知でしょうが、商人ギルドは王国連合内のみならず、帝国領内、自由都市連合領内でもその身分保障されておりますし、どこの商人ギルドでも会員権の継続は可能でございます」


「クラスと言うと、どういったものでしょうか?」


「商人のクラスは、鉄、銅、銀、金、ミスリルの5つのクラスがあります。鉄クラスは行商人での商売をされる場合です。年会費は大銅貨1枚となります。荷馬車一台分の商品でしたらどこの都市ででも自由に商品の販売が可能です。銅クラスは一つの都市で商売をする商人向けです。露店商の方がこのクラスです。年会費は小銀貨1枚です。銀クラスは店舗を構えて商売をする商人向けです。年会費は銀貨1枚。金クラスは複数の店舗を構えている商人です。年会費は大銀貨1枚。ミスリルクラスは王宮や大貴族御用達の大商人ですね。年会費は金貨1枚になります」


「会員になると、何か特典があるんでしょうか?」


「そうですね。会員になると、商業ギルド施設の使用権と、あと商売上で何らかのトラブルがあった場合、商業ギルドが間に入って問題解決の手伝いをします。護衛兵の斡旋や商人向けの奴隷の斡旋、教育などを行ったりもします。あと、商人ギルドの下部組織になりますが各分会への加入が無条件で認められますので、必要な情報や素材等の買い付けなどがやりやすくなりますね」


「商人ギルドへ加入しないと商売をしてはいけないんでしょうか?」


「勿論そのようなことはありません。物の売買は各自の自由意思によって行われるのが原則ですので、例えば冒険者や探索者の方が様々な素材を直接販売しても何ら問題はありませんし、実際、あちらに来ている半分以上の方々は商人ギルドに加盟していないフリーの冒険者や探索者の方々ですよ」


「なるほど、いろいろありがとうございます。取り敢えず、今日は素材の情報とスキルについての情報を一通り見せていただければと思います」


「承知しました。それではこちらへどうぞ。筆記道具などを使用する場合には、別途使用料金がかかりますので奥の係りの者に申しつけください」


そう言って、セバスチャン(かどうかはわからないけど)に連れられて書籍コーナーに入った。



 魔物関係の書籍は全部で6冊。植物関係は全部で3冊。あと料理関係や、調合関係の本もあった。係りの人に聞いたら調合関係の詳しい本はないそうだ。調合に関しては各調合師が門外不出の技として弟子を取って直接指導しているらしい。それでも、基本的な調合ポーションの種類や必要な素材が解ったのでOKだ。賢者くんのデータベースにしっかりインプットされた。

 あと、各国の概略や大まかな世界地図があった。俺の地図機能に当てはめてみるとかなりアバウトな世界地図だけど、それでも俺の地図の方のデータが更新されて、細かい地名やら都市名が出るようになった。

 過去の販売の資料などから、各国での物の相場も把握できた。それと、商人に必要なスキルも解ったし、上級職の情報もわかった。



 情報を整理すると、まず、生産職の基本職である工士に就く。工士につくには、まず言語スキルと計算スキルを習得しておく必要があるようだ。

 で工士に就くと新たに、鍛冶、錬金、彫金、木工、調合、縫製、調理、交渉のスキルが習得できるようになる。

 鍛冶スキルをLV3以上まで上げると上級職の鍛冶師となり、錬金スキルをLV3まで上げて、錬金師

同じ感じで、彫金師、木工師、調合師、縫製師、調理師そして交渉スキルをLV3に上げることでなれるのが商人という職業みたいだ。


 あと、基本職に複数就くことで習得できるスキルと上級職もあるんだけど、ポイント不足でどっちつかずになるのでお勧めはできないっぽい感じだ。

 スキルレベルはLV3で中級者レベルみたいだから、その道のプロになろうと思えば最低でもLV4まではスキルアップした方がいいだろうし。そうなると、1つのスキルだけで最低110ポイントが必要になるし。


 基本職に就くのに100ポイント、上級職に就くのに200ポイント、専門職に就くのに300ポイント必要だからね。ここの世界の人は、生涯獲得できるポイントが最高でも1000ポイントって情報だから、専門職につくなら一点集中で無駄なくスキルを極めないといけないし、そこそこレベルだと結局ポイントを稼げないから精々上級職どまり、大部分は基本職だけ取って、あとはスキルをいくつか極めるって感じなんだろうな。


 俺としても、この世界から元の世界に戻れるのか、まあ戻ったとしても谷底に落ちてるだろうから五体満足な状態で戻れるかどうか不明だけど。戻る気もないので、この世界で生きて行くとして、最低限自分の身を守れる位にはなっていたいから、いろんなスキルは取っておきたい。まだ5万ポイント以上残ってるから余裕だけど、賢者くん情報に出てくるノーマルスキルの数だけでも数百はあるし、何でもかんでもって訳にはいかないな。ある程度情報を集めて効率よく職とスキルを習得しないといけないかも。


 ともかく、転写スキルLV5の能力をいかんなく発揮して、ドンドンと知識を吸収して行って、俺の賢者くんがさらに賢者化してる。その内、上位変化するんじゃないかってするぐらいだ。脳内での疑問に対する返事が、流れるように目の前のボードに返ってくるしね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ