第11話 専門職
第11話 専門職
神殿を出ると夕食時刻になっていたので、一旦宿に戻ることにした。帰りに、行く時に買ったズボンとシャツを受け取った。荷物をいくらでも持てるので、その店で着替えさせて貰った。ブーツがワイルドボアの防具だけど、Gパンの中に隠せば目立たない。まあ向かいの靴屋で柔らかい皮のブーツを購入したけどね。高級店だったみたいなので金貨で支払いをした。ジャラジャラと大銀貨と銀貨のお釣りが戻ってきたけど、イベントリーがあるから問題ない。
宿に戻ると、女将さんがあんた誰?って目を向けてきた。まあ出る時とかなり服装が変わってるしね。身に着けている物は全部で銀貨相当だし。ホームレスの恰好をした子供がいきなりブランド服を身にまとって戻ってきた感じだ。
「あれまー、お客さんさっきチェックインしたシュウさんかい。見違えたね」
「ええまあ。無事いろいろ回ってきました。それで夕食はもう摂れますか?」
「大丈夫だよ。それにしても、私らの宿でよかったのかい?それだけの身なりができるんだったら、北大通り沿いにもっといい宿があるよ」
「ええ、問題ありません。お部屋も綺麗ですし。シャワーも付いてますしね」
「そうかい。一番いい部屋を準備してよかったよ。私も宿屋をやって長いけど、まだまだ人を見る目がなかったね~」
「そんなことありません。たまたま臨時の収入があったので贅沢をしてみました」
夕食を食べた後、部屋に戻って今日習得したスキルをチェックしてみた。
まず、スキルと言うのは習得したからと言って即その能力が100%使える訳ではない。パッシブで発動していると思われるスキルについては、LVアップすることでその効果をすぐに実感できるんだけど、アクティブで発動すべきスキルは、スキルを持っているからと言って即発動できる訳ではないみたいだ。それは、格闘スキルを獲得した時に強く感じた。
尤も俺の場合には、獲得して即LV5までアップしたので通常よりもかなり効率よくスキルを使いこなせるようになっているとは思うけど、それでも魔物と戦うたびに格闘能力が上がって行くのが実感できるし、ボアやホーンラビットの動きをトレースしながらシャドーで格闘の練習をすると、身体のキレがよくなった。
今日、魔法スキルを一通り習得してLV3にしてるけど、当然今は魔法の発動はできない。この辺りは、明日魔法ギルドに行ってこの世界の魔法の知識を仕入れた後、できれば直接指導を受けれればベストだ。商人に就職するためにとった交渉スキルがあるから、コミ障の俺でも上手く交渉できるだろう・・・多分。
ともかく、賢者くんからの新しい情報もでなくなったし今日は寝よう。久々の文化的な場所でゆっくり眠れる。セキュリティーもバッチリだろうし。着替えも全てイベントリーの中だから、命以外取られるものはないけどね。
翌朝、スッキリ気分で目覚めた後、朝シャワーして下に降りた。朝食はフランスパンみたいなちょっと硬めのパンとクリームシチューみたいなものだ。昨日の夕食はボアーのステーキだったのであんまりお腹は空いてないけど、おいしく頂いた。
今日は東大通り沿いに行く予定だ。ちなみに今いるのは南大通りの近くだ。この大通り周辺が商業地区みたいだ。
東地区が冒険者ギルド、魔法師ギルドなどがある地域で、西地区が鍛冶ギルド、調合師ギルドのある生産系の工房が多い地域。
北地区は、領主館や、兵舎、役所などがあり、この都市の富裕層が暮らしている地域らしい。高級品などは北地区にあるみたいだ。魔道具と言うものもあるみたい、ちょっと心躍るな。
ともかく、今日は東地区を回る予定。勿論、最初はスキル神殿に行って、就職したことで新たに出てくるスキルをチェックする予定だ。
スキル神殿に入ると昨日の受付のお姉さんはいなかった。シフトが違うのかな。今日は朝一番で来てるしね。サクッと小部屋に入って、スキルチェック。
剣士のスキルで、二刀流、連撃、受け流し
投擲士のスキルで、精密投擲、連射、武器投擲
火魔法師のスキルで、炎魔法、火魔法耐性
水魔法師のスキルで、氷魔法、水魔法耐性
風魔法師のスキルで、嵐魔法、風魔法耐性
土魔法師のスキルで、鉱魔法、土魔法耐性
回復魔法師のスキルで、治癒魔法、瞑想
光魔法師のスキルで、聖魔法、光魔法耐性
影魔法師のスキルで、闇魔法、影魔法耐性
生活魔法師のスキルで、契約魔法、契約解除
鍛冶師のスキルで、武器作成、防具作成、農具作成、製錬
錬金師のスキルで、魔道具作成、魔核精製、精錬
彫金師のスキルで、彫刻、板金
木工師のスキルで、木加工、伐採、建築
調合師のスキルで、毒調合、毒耐性、素材加工
縫製師のスキルで、裁縫、機織、精練
調理師のスキルで、栽培、製菓
販売師のスキルで、信用、無表情、詐術、話術
の合計46個のスキルが出てきた。
武士、魔士系職の新たなスキルは全部LV5まで習得、工士の8職については、全てLV3まで取っておく。
販売師のスキル4つはLV5にした。これは必要だ。いやこのスキルを取るために俺はこの世界に来たんだ~。今日から俺は、コミ障ではなくなる・・・はず。無表情LV5で内心バクバク状態もばれることもないだろうしね。クールガイになってやるぜ・・・
ともかく、全部で6660ポイント消費してスキル習得を終えた。残ポイント37335。
そのまま職業神殿にも行って新たな職があるかを確かめてみた。販売師の専門職である、商人なんだろうけど、あと、奴隷商人、武器商人って言うのも出てきている。
昨日商業ギルドで読んだ資料を賢者くんをつかって検索してみるとあった。
商人の条件と、生活魔法が使えると奴隷商人。
商人の条件と、鍛冶系スキルを持っていると武器商人に就けるみたいだ。
ともに、イベントリー枠50が貰えるみたい。900ポイントを使って、3つの専門職に就いておく。イベントリー枠が590になった。
魔士関連は大賢者、魔法剣士、魔法投擲士、魔拳闘士、大錬金術師などが出ている。
大賢者は上位魔法を全て習得した場合に出てくる専門職で賢者くん情報では、誰も就いたことのない職みたいだ。
大賢者の下位互換っぽい魔道師、大魔導師などがあるけどそれはパス。
魔法剣士と魔法投擲士、魔拳闘士は武器や攻撃に、習得している魔法属性を付加して攻撃できるみたいで便利そうだから勿論3つとも就職。
大錬金術師は、錬金する時に魔法属性を付加することができるようになるようだ。
取り敢えず、この5つの専門職に就く。1500ポイント消費。
剣士の専門職である、侍。
拳士の専門職である、拳闘士。
投擲士の専門職である、暗殺者については、今回はパスしようかと思ったけど、間違って暗殺者に就いてしまった。
仕方ない、300ポイント消費。全部で2700ポイントを消費して、残ポイントが34635ポイント
これで一通り職に関するスキルと職はOKだと思う。あと、ノーマルスキルには、礼儀作法とか威厳などのあったら便利そうなスキルがあるし、身体強化、精神耐性など本当は先に習得してないといけなさそうなスキルもあるんだよね。何といっても数百に上るスキルがあるんだし。この後は必要を感じたら習得する方向で行くかなぁ。
まあ、複写スキルがあるからその都度、直接習得してもいいしね、スキル神殿に来なくても。
ともかく今は、習得した膨大なスキルを使いこなせるようになるために、コツコツ知識と経験を積むことが先決かなぁ。




