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ルドルフとダッシャー
冬の童話祭2020エントリー用の作品です。
ルドルフが渡された地図は氷の洞窟でした。洞窟の中はまっくらですが、自慢の赤い鼻がピカピカと辺りを照らすから、怖くありません。
洞窟の奥に着くと、そこにはプレゼントの箱と手紙が置いてありました。
『親愛なるルドルフへ。君の赤い鼻は暗闇を照らす道しるべ、夜道はとても助かったよ。サンタクロースより』
手紙を読んだルドルフは喜んでプレゼントを開けると、中には耳当てが入っていました。
「暖かい! サンタさん、ありがとう!」
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ダッシャーが渡された地図は雪の丘でした。急な坂の上にはプレゼントの箱が見えます。せっかちなダッシャーは急な坂道なんてへっちゃら、テクテクと一気に登ってしまいます。
坂の上にたどり着くと、そこにはプレゼントの箱と手紙が置いてありました。
『親愛なるダッシャーへ。君の走りは皆のお手本、坂道ではとても助かったよ。サンタクロースより』
手紙を読んだダッシャーは喜んでプレゼントを開けると、中には靴が入っていました。
「走りやすい! サンタさんありがとう!」