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5話 白髪の少女 I

頑張ります、

 


 ……「何回行ったら分かるんだよ!!」



 さっさと「死んじまえ、、モンスターのくせに!!」


 私の言うことが聞けないの!


 ボゴッ!ボゴッ!


 魔女の様な女が杖で何回も何回も白髪の女の子の頭を殴っている。


 少女の白髪は、半分ほど赤く染まっていた。


 それを楽しみ、嘲笑うかのように「…ニヤニヤ」と見ているだけのエルフがそこにいた。



 僕は、必死な思いでここまで、たどり着き助けを求めた。


『…お願いです。助けてください!…』


 魔女の様な女は、キュータの腰に付けている赤いポーションと薬草の束を見て「…ニヤッ」と笑った。



 魔女の様な女は、白髪の少女を叩くのをやめた。



 直後、「ブホォーー」


 雄叫びを上げながら、…バッキ、…バッキ、木を倒しながら近づいて来るビックボア!



 とうとう目の前に現れ、ぼくを追い詰めたのか、ゆっくりとぼくの周りを歩き始めた!


 僕は、この魔女の様な女は助けてくれないと思い!諦めていた。


 ビックボアも遊び疲れたのか、もう終わらす気で勢いよく突進してきた!


 僕は、もう一歩も動けなかった為、迫り来るビックボアを睨みつけていた。せめてもの抵抗である。


 あの子を助けなさい!


「シビア」!!


 分かりました、とつまらなそうに答え


「…ブラスト」―――――風魔法の中級魔法を放った!


 ビックボアは、強い風によって一瞬で倒されてしまった!


 あのエルフ中々の強さである、でも、あの気色悪い笑みはとても怖い!




 助けてもらい!!


「――ありがとうございます。」


「ニヤニヤ」と近づいて来る魔女の様な女とエルフの「シビア」


 それで、あなたは、わたしたちに何をくれるのかしら


「えっ〜と」


 僕、お金持ってないですし、(何か無いかなぁ?)


「あっそうだ!!」


 薬草なら60本以上ありますけど?



「シビア」が僕の目の前までやってきて、


 じゃあそれでいいわ、あとこのポーションも貰らうわね!


「は、はい大丈夫です。」


 シビアは、ポーションを魔女の様な女に渡した。

 魔女の様な女は、それを見ながらまた、「ニヤニヤ」していた。


 それから、また白髪の少女を杖で殴り始めた。


 僕はその後、森を去ろうと歩こうとするが、ビックボアとの戦いで全力を出し切った為、動くことが出来なかった!


 しかも、あの場にいるのは気まずいので木の陰に隠れて観ていた。


 あの、叩かれていた少女が気になるから見ているのが本音ねだ。


 どうにかして助けてあげたい!


 しばらく、様子を見ていると魔女の様な女が、叩くのをやめた。


「ハァ〜」もう叩くのも飽きたわ!


「シビア」


 ……「なぁ〜にぃ?」


 これ捨てといて!!


 魔女の様な女が「バック」と唱えると!!

 白髪少女がカードに変わった。


 シビアは、めんどくさそうにそのカードを草むらの中に放り投げた。



 僕は、アイツらがどこかにいくのを待ってから

 白髪少女を探した。



「確かこのへんに投げてたような…」気がするんだけど!


「――あ…あった、あった。」

 そのカードは、泥まみれの状態で見つかった!

 すぐさま僕の服で丁寧に泥を拭き取った。



 、アイツらここまでしなくても、いいのにと思うが、そんな奴らに助けられた僕が、一番情けない!



 まぁ、なにわともあれ、初のモンスターカード!


 カード自体は、プラスチックの様なもので出来ており、簡単には壊れない様になっていた。


 そして、僕はとても興奮している。カードをいろんな角度から隅々までみてどうにか白髪の少女をカードから出そうとしたけど、あまりよく分からなかったので帰ったら受付嬢のクレアさんに聞くことにした!


 それにしても、初クエストで散々な目にあってしまった。


 もうヘトヘトだ!お腹もすごく減っているが、食べ物を取りに行く気力も体力も残ってはいない!


 それから、時間も遅いので、今日はここで泊まることにする!


 当然、野宿の準備などはしていない為、そのまま寝る!

 もしかしてモンスターが来るかもしれないので!

 一様、木の上に頑張って登りその上で眠ることにした!


 カードは、落ちない様にプレートと一緒に腰袋の中にいれた。


 キュータは、疲れすぎて死んだ様に眠った!




 ――――――――――――――――――――――――――



 その頃、キュータの家では、まだキュー兄、帰ってこないのかな?


 今日のキュー兄、冒険者として、張り切って家をでて行ったし、なんだか心配だなぁ!


 とりあえず、キュー兄の報告が入っているかどうか確かめる為、ギルドに向かうことにした。


「….ドン、ドン」


 すみません!誰かおられますか?


 随分と遅い時間なのでギルドの扉が閉まっていた。


「はい、どの様なご用件でしょうか?」


「すみません。夜遅くに!」


 あのですね、私の兄「クドウ キュータ」がまだ家に帰ってこないので心配で、ギルドの方なら何か知っているのかと思いまして訪ねました。



 あら、キュータくんに妹に妹さんが居たとは!


 私の名前は、「カレン」よ。


 今朝、私がキュータくんの担当をしたから覚えているわ!

 確か、薬草の採取でクレアス草原に行ったハズよ!



 兄は、ギルドに帰ってきましたか?


 いえ、キュータくんのクエストは、まだ残っているわ!



 カレンは、とても不安になった!

 モンスターも出ないし、比較的に安全なクエストなので紹介したのだが、自分の勧めた、クエストでもあるので後悔していた。


「まさか、!!」

 …多分なんだけど、この時間まで帰ってこないとゆうことは、クレアス草原を抜けて森の中に入ってしまったのかもしれないわ!


 あそこには、Eランクの「ボア」と稀にDランクの「ビックボア」が生息しているのよ!


 万が一、出会ってしまうとEランク冒険者のキュータは、逃げきる事は出来ないだろう!


 その為、モンスターに出会っても死なない様にあのポーションを渡しているのだ!キュータがいきていることを信じて、


「名前なんだったかしら?」


「あ、アクです。」


 今日はもうやら遅いから帰りなさい!


 でもキュー兄が心配で!!


 大丈夫よ、アクちゃん、キュータ君はきっと大丈夫!


 明日の朝10時までにギルドにお兄さんが来なかったら応援を呼んで探索に向かわせるわ!


 今から探索に出てもらいたいのだが、夜はモンスターが活発になるので2次被害がおこってしまう。


 すみません。兄がご迷惑を掛けて!!


 私も兄を信じて待ちます。


 それでは、失礼します!


 気を付けて帰るのよ!





 クレアは、キュータがいつ帰ってきてもいいように、

 ギルドに、泊まったのである。


























次回、明日投稿します。

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