物の怪ノ街

Foreword

僕らは常に“異常”と向き合い、共に生活している。

人間一人につき、一つの“異常”が付く事で世界のバランスを保てている。

そして、表面一体的存在である。

その“異常”は神に最も近き存在であり、最も遠い存在である。

“異常”はいずれ爆発する。

爆発すれば、その人間も死ぬ。

しかし、ごく稀に“異常”の爆発から逃れた者も存在する。

通称“追放者”。

爆発から逃れた時点で“異常”が持っていた“力”を受け継ぐ。

今回はその追放者達のお話。