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私がイジイジしていると、遼太郎くんはすっと立ち上がってカバンをごそごそする。


「萌が心配しないように、ちゃんとゴム出しとくね。」


「えっ!持ってるの?」


私の驚きをよそに、遼太郎くんは至って真面目に言う。


「ずっと萌を抱きたいって思ってたんだ。来るべき日のために準備しとくのがエチケットってもんでしょ?例え持ってなくてもコンビニでも買えるんだよ?」


「…コンビニにも売ってるの?」


そ、そういうものなのかー。

まさかのコンビニ。

知らなかった。

なんて無知なんだ、私。

ていうか正広サン、コンビニでも買えるそうですよ。

もしかしてあいつも無知だったとか?

ま、今さらどうでもいいけどね。


唖然とする私を遼太郎くんは優しく抱きしめてから、再度ベッドへ押し倒した。


「知らなかった?萌はウブで可愛いね。」


「どうしたらいいか、わかんないよ。」


恥ずかしくて思わず両手で顔を覆ってしまう。


「顔見せて。」


覆っていた両手を外されて、真っ赤になってしまった顔なのに可愛いと言ってキスの雨を降らせる。

ひときわ深いキスをされて、潤んでしまった瞳で遼太郎くんを見れば、


「心配しないで、俺に任せて。」


と、低く囁かれる。


甘く優しい声に、すぐに力が抜けた。

あんなに怖かったのに、なぜだかストンと受け入れることができる自分に驚きだ。


人を愛すること、愛されることを実感した瞬間だった。

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