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だけどやっぱり言うのは勇気がいる。


私は躊躇いがちに目を伏せながら呟く。


「絶対引いちゃうよ。」


「引かないよ。今までどれだけ辻野さんの愚痴を聞いてあげたと思ってるの?」


江藤くんがからかうように、笑いながら言う。


「私、そんなに愚痴ってた?」


「まあ、愚痴っていうか、いろいろ話してくれたよね。」


確かに、何かあれば江藤くんに話を聞いてもらっていた。

仕事のこともプライベートなことも。

ペラペラしゃべっていたっけ。


「どれだけ嫉妬したか知らないだろ?」


「ごめん…。」


「それでも好きだから、いいんだよ。」


そう言って、江藤くんの握る手が強くなる。

あったかくて大きな手。

安心するぬくもり。


好きだから。

好きだからこそ、ちゃんと言わなくてはいけない。


もう、間違った恋愛はしたくない。

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