83/101
*
ベッドに座る私の隣に江藤くんが腰を下ろす。
お風呂上がりのいい香りがふわりと鼻をかすめた。
ふいに髪を掬われて、ドキリとする。
「おろしてるのも可愛いね。」
そう言ってにこりと笑う。
その優しい表情に心臓はバクバクと脈打つ。
そういえば、私は普段ひとつに結っていることが多くて、髪を下ろした姿を見せるのは初めだ。
と同時に、すっぴんだったことにも気付く。
私は慌てて頬を両手で覆った。
「すっぴんだった。あんまり見ないで。」
「何で?可愛いのに。」
そっと腕を捕まれて、頬から手が離れた。
じっと見つめられて熱を持つ頬が更に熱を帯びる。
「可愛い。」
そう言って、甘いキスが落ちてきた。
江藤くんの甘さがくすぐったくて恥ずかしくて、私はそっと目を閉じた。




