79/101
*
食事が終わると、ちょうどパレードが始まる時間だった。
たくさんの人を掻き分けて、しっかり見える位置に場所を取る。
夜の暗闇に、色とりどりのイルミネーションを纏いながら、キャラクターたちがくるくると躍りながら通りすぎて行く。
「江藤くんスーツだから、王子様みたいだね。」
「じゃあ辻野さんはお姫様だね。」
「スラックスなんですが。」
「斬新でいいじゃん。」
ドレスを着たお姫様が裾をふわりふわりとさせながら、目の前を通りすぎた。
私もあんなドレスを着る予定だったんだよ。
ふと、頭を過った。
時々思い出しては自己嫌悪に陥る。
そんな自分が情けなくて、たまらなく嫌だ。




