63/101
*
隠しきれなくて、思わず謝罪の言葉が出る。
「江藤くんごめんなさい。」
「えっ。突然何?もしかして俺フラれた?」
「違う。そうじゃなくて…。」
抱きしめられてキスをされました。
嫌なのに拒めませんでした。
いつものように黙って私の話を聞いてくれる。
途切れ途切れになる言葉も、ちゃんと待っててくれる。
優しい江藤くん。
「あのさ、俺のこと、好き…でいいんだよね?」
江藤くんの言葉に、私は小さく「うん」と頷いた。
ああ、何を言われるんだろう?
責められたって仕方がない。
そう思ってたのに、
「じゃあ俺が上書き保存していい?」
「上書き…保存?」
「辻野さんを抱きしめて、キスをしてもいい?」
江藤くんの熱っぽい眼差しに、動揺してしまう。
こんな色っぽい表情初めてで、とたんに頬が熱くなってたじろいでしまう。




