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昼休みの時間になって、そういえば今日は食堂だったと気付く。
食堂に向かう江藤くんに声を掛けようか迷っていると、彼から気付いて声を掛けてくれた。
「今日食堂?」
「…うん。」
「じゃあ、行きますか。」
いつも通り、自然に誘ってくれる。
私たちの間に“告白”なんてなかったかのように。
もしや意識しているのは私だけとか、そんな感じですか?
いや、かといって意識されてもそれはそれで困るんだけど。
今まで何度も一緒に食べている昼食なのに、私はまっすぐ江藤くんを見ることができなかった。
やばい、たぶん私だけが意識してしまっている。




