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「保存する場所に本来あるはずのフォルダがなぜかなかったから、追加してインストールしたら成功したよ。」
「えっ?ああ、うん。そうなんだ。」
私にもわかるようにきちんと説明してくれているのに、自分の鼓動を抑えるので精一杯だ。
「ありがとう」と言うと、江藤くんは軽く微笑んで自席へ戻っていった。
こんなの、いつものことなのに。
やけに心臓の音がうるさい。
こんな気持ち、初めてだ。
いや、だって、江藤くんが私のこと好きって言うから。
だから意識しちゃうんだよ。
もしかして、これは恋…?
いやいや、そんな。
まさか。




