前へ目次 次へ 32/101 * 正広はその後も、うんうん一人で悩み(隣にいる私を完全に無視ですよ!)、やがて口を開く。 「まあでも、萌がこれがいいなら俺もこっちにするよ。」 しょうがないなぁと言った風な視線をこちらに向けつつ、正広が折れる形で何とか決まった。 だけど私は胸がチクチクする。 嫌気が差したとでも言おうか。 モヤモヤとした気持ちはどんどん膨らみ、気を抜くと愛想笑いさえできなくなりそうだ。 苦しい。 イライラする。 楽しくない。 早く帰りたい。 頭の中はそんな想いでいっぱいだ。