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江藤くんの突拍子もない発言に、私は顔を上げる。


「え、何それ?」


「だから、ドラマみたいに結婚式場の扉をバーンと開けて、花嫁を拐うっていう演出。俺が辻野さんを奪いに行く。」


「あはは!それいいね!でも江藤くんドラマの見すぎだよー。」


そう言って二人で笑い合う。

こういう冗談で笑わせて、嫌な気持ちを吹き飛ばしてくれる。


江藤くんのそんな優しさが嬉しくて、私は笑いながらも少し涙ぐんでしまった。

俯いた私の背中を、江藤くんはポンポンと控え目に撫でてくれる。


江藤くん、優しすぎて胸がぎゅとなるよ。

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