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蛇口

作者: parker

すいません。

恐らく加筆修正すると思います。

蛇口はどうしてしっかり閉まってくれないんだろう。

ぼたり、ぽたり。どれだけ抑えてもにじみ出て落ちるんだ。


何年付き合ってきただろう。

小さい時からこの蛇口はあった。

ピカピカの真鍮(しんちゅう)はいつだって眩しくて、なんだかそれがとても誇らしかったんだ。

だけど今はもうボロボロでくすんでしまった。

蛇口を撫でると指先がいつの間にかついてしまった傷にひっかかった。


人を好きな気持ちは液体なんだとつくづく思う。

だからどうにも持て余してしまって、だからきっと好きでいることは難しいんだ。


好きでいる気持ちはやっぱり液体で、だから見せたくなくて。

(こぼ)れ落ちるしずくを眺めてそう思う。

素直でいれたらどれだけよかったんだ。

もういっそ一気に流せてしまえばいいのに。


だからゆっくりと目減りしていくのを待つしかないんだ。

そうしていればいつかきっと止まってくれるはずなんだ。


だから()まってよ。

恋してる女の子ってかわいいですよね。

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