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推しが押してくる

推しが押してくる━番外編1.5 ━クラッシュ後日談

作者: 神尾瀬 紫

番外編クラッシュ後日談を友達が書いてくれました。

おおむねこんな感じなので、許可をもらって投稿します。


きっとコレからも紫づ花はフラグクラッシュしていくことでしょう(笑)


Sweet Sweet Smile番外編クラッシュ後日談

お楽しみください

 


「…ってことがあってね、人にネクタイ結ぶのって難しいね。」

 ねえさんはたまに無意識にのろけ話をしてくる。そんなことを思いながら首を傾げながら返した。

「ふーん…私は完全に結び方わかんないなぁネクタイ…。でもそれさー…。」

 結び方がわかんなかったわけじゃないと思うんだよね…と呟くと、すごい怪訝な顔された。

 いやいやだってそんな…やったことがない人じゃあるまいし、ぼけたおじいちゃんとかでもあるまいし。

 本気で意味わかんない顔してるねえさんが可愛い…。私ってばその辺の思考回路がやらしーからなぁ。たぶんそういうことなんだと思う。

「ネクタイってさ、よくときめくシチュエーションで使われる小物だよね。」

 自分のストールをねえさんの首にひっかけてみる。おぉ、身長差もちょうどいい感じじゃないか。

「ねえさんは…とりあえず私のことを叶多さんだと思ってみてもらって…」

「え?どういうこと??」

 そういうねえさんをストールでぐいっと引き寄せる。たぶんねえさんが実際にしてた時はまっすぐネクタイに集中してたんだろうけども、あえて視線を合わせてみる。ねえさんの目が至近距離で丸くなった。

「ね、今この距離でいるのが叶多さんだと思って。」

 にやりと笑みを浮かべながら、上目づかいに瞳をきらめかせる。実際は逆の立ち位置だけどさ。

「…うひぁ~。」

 一瞬おいて顔を真っ赤にしながら私から距離をとったねえさんが奇怪な声を出した。腕でしっかりと自分の顔をガードしながら。

 きっと今、その時の状況をしっかりと思い返して想像しちゃって脳内が大変なことになっているんだと思う。

 本当はもう一つ、後ろからというシチュエーションもあるんだけども…なんだかねえさんが憤死しそうなので、それはひとまず心に秘めておくことにした。

 う~ん…やっぱ確信犯だと思うんだよね。残念ながらねえさんの生真面目さによってフラグクラッシュされてしまったようだが。

 気の毒な叶多さんには、心の中でエールを送っておこうか…。


 ━━━━END

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