表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

人との出会い

人間になりたかった。

いつも茂みの影から見る、異様だけど面白い形で胸を躍らせるあの布が…なんかうらやましかったんだ


___________1話 人との出会い


『〇月〇日。空は白いモノがただよってる。今日はナシャを怖がる人間はいなかった。これを書いてもう80日程経つからか、ナシャが記録してる紙の塊がなくなりそう。』


ナシャは蛇女だ。彼女(蛇)は人間が落としていったノート(紙の塊)にどこかで拾ったペンで誰に教えてもらったか知らない日記、というものを書き始めていた。

「あー!せっかくやること見つけたのに…無くなりそう…あ」

そうブツブツ言っていたナシャの隠れていた草の茂みに人が…人間が近づいてきた。ナシャはこれでも蛇女だ、殺されないように人間に見つからないよう隠れていたはずだった。

「…見つけた」

「…殺すのか?ナシャを」

ナシャは今更だが日本語が話せる。蛇女だから。そんなことより今は目の前の人間だ、目の前の人間がナシャに向かって話しかけていた、まるで自分は仲間だ、と言うように

「人間、好きか?」

「なんなんだ、あんた。急に話しかけてきて。ナシャに用があるのか?」

急に人間の話をされて、焦っていた。何故焦っているのかはわからなかった。でも焦っていたのだ…彼も人間なのに

「…俺は、君の願いを叶えたい」

そう言って彼が、怪しい男が差し出したのはネックレスだった。黒い十字架のついた少しかっこいいネックレス。

「…?願い?」

初めて見るその物体(ネックレス)に興味津々のナシャだった。願い等ない、私は平和に暮らせれば…そうナシャは思っていた。

「願いだ。君は人間に憧れている、人間になりたい。人間のように走りたい。人間のように洋服をきたい。…そう思っているんだろう?」

何を言っているのかわからなかった。ナシャはそんなこと微塵を思ってないつもりだった。そう、思ってない『フリ』をしていたのだ。人間の真似事をして日記を書いてみたり、好奇心で人間を脅かしてみたり、そして布を羽織ってみたい(洋服)と思っていたのだ。人間になりたいとも…少なからず思っていた。

「…叶えたい?君の、その願いを」

「叶えて、くれるのか?ナシャは種族がそもそも違う。どうやって」

「…そのネックレスが持っていれば君の願いは叶え続けられる。それを首にかけて朝を迎えてご覧?」


…ナシャは半信半疑のままそのネックレスを貰い、男と別れた。

「なんなんだ…あの男…ネックレス…?」

興味を抑えられずには居られなかった。少し、少しだけ…とつけて見ているあいだにナシャは眠りに落ちていった。

アドバイスなどがありましたらよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ