表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜の帰り道  作者: 灰野ラスタ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/12

スマホの画面

食事の途中、真名がスマホを取り出して片手で画面に見入っている。彼はそれを気になったが、そういう事もあるだろうと何も口出ししなかった。しばらくすると真名はスマホをポケットに入れ、また食事を始めるのだが、5分も経たない内にまたスマホを取り出した。彼はその様子をみながら、何か急用でもあるのかと思ったが、真名に聞くのもプライバシーがあるかと聞き出せないでいた。ふと清子の方をみると、彼女の顔は険しいものになっていた。彼の心は騒ぎ出し、何か適当な話題はないかと考え始めた。


「真名、お食事中に行儀が悪いわよ。スマホをみるのをやめなさい」


清子が怒気を含んだ声で真名に注意した。真名は返事をせずに、スマホをポケットにしまい込んだ。食卓に緊張した雰囲気が流れた。


彼が落ち着かなく食事を続けていると、また真名がスマホを取り出した。そこに間髪入れず、清子の怒声が響いた。


「真名!スマホをみるのをやめなさい」


「まあいいじゃないか。何か友達との急用でもあるのかも知れないし。そんなに怒ることでもない。それより今日のぶり大根美味いな」


その言葉に清子は大きくため息をついた後で、ひきつった笑いを浮かべて返事をした。


「ありがとうございます」


明らかに清子は不満気だった。彼はそのまま何も言わず黙って食事を続けた。気まずい雰囲気がぶり大根の味を分からなくした。真名は無愛想な表情で席を立った。彼は真名の後ろ姿を見送りながら、心配を隠せず清子の気配を恐れた。清子は黙って食事をしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ